バークシャー・ハサウェイ決算まとめ【BRK.B】ウォーレン・バフェット動向の定点観測

Berkshire-Hathaway-Letter
“Warren Buffett’s Letters to Berkshire Shareholders 2016″より。

Berkshire Hathaway Inc.【BRK.B】
バークシャー・ハサウェイの2018年8月4日に発表されたFY2018Q2決算のまとめ記事。

世界有数の大富豪で著名投資家のウォーレン・バフェットがCEOの世界最大級の持株会社。

バークシャー・ハサウェイについての細かい解説は長くなるため他のサイトを見ていただくとしてざっくり解説するので、決算の解説の項目までとばしてください。

バークシャーは、傘下に自動車保険会社のガイコ(GEICO)、再保険会社のジェネラル・リー(General Re)およびバークシャー・ハサウェイ再保険グループなど保険事業が大きな中核事業となっている。

その他のバークシャーの傘下には、
金融危機時に割安で買収できたBNSF鉄道や、
塗料メーカーのベンジャミンムーア(Benjamin Moore)
キャンディーブランドのシーズキャンディーズ(See’s CANDIES)
ソフトクリームのデイリークイーン(Dairy Queen)
乾電池メーカーのデュラセル(Duracell)
住宅建設業者クレイトンホームズ(Clayton Homes)
食品大手クラフトハインツ(Kraft Heinz)=3G Capitalと共同出資
ビジネスジェットの部分的シェア事業のネットジェッツ(NetJets)
下着のフルーツオブザルーム(Fruit of the Loom)
その他公益事業から製造業まで幅広く展開している。

2017年6月末、バークシャーは、米国3位(時価総額)の銀行のバンク・オブ・アメリカの優先株を普通株に転換できる権利(市場価格より低い価格で購入できるワラント)を2021年の満期まで待たずに行使し、バンカメの普通株を7億株購入し筆頭株主となった。

また、後述するバークシャー・ハサウェイの保有株リストにあるように米国の代表的銀行ウェルズ・ファーゴの筆頭株主でもあるので、アメリカの2つの巨大銀行の大株主という側面もバークシャーにはある。ちなみにゴールドマン・サックスの大株主でもある。

<バークシャー・ハサウェイの株価>

バークシャー・ハサウェイの決算を時系列でまとめる

Berkshire Hathaway ’18 Q2決算> 2018/8/4
営業利益 6.89B (+67% Y/Y)
EPS $7301

保険引受事業の営業収益が黒字転換(昨年はハリケーンの影響を受けていた)、鉄道も好調。

バークシャーがかなり買い増していたAppleは先日1兆ドル達成と新高値更新している。

2018年6月末時点でAppleの株式を472億ドル分保有と、買い増した結果Appleの株式の約5%を保有していることになる。

5%といっても相手は1兆ドル企業だ…

Berkshire Hathaway ’18 Q1決算> 2018/5/5
営業利益 52億9000万ドル (+49% Y/Y)

Berkshire Hathaway ’17 Q4決算> 2018/2/26

IBMを売却してAppleを買い増したのが印象的。

「バフェットからの手紙」でGAAP(米国会計基準)に規定された新たな会計基準によって保有株式の未実現の投資損益を純利益に含めて報告しなければならなくなり、事業の強度をはかるならNon-GAAP(調整後利益)を見てくれと。

Berkshire Hathaway ’17 Q3決算> 2017/11/3
EPS $2,094 予想 -$308
(クラスA株のティッカーシンボルがBRK.Aだが一般投資家は通常、A株が分割されたBRK.Bを売買する)

Berkshire-Hathaway-insurance
2つの大きなハリケーンとメキシコの大地震の影響で、2002年以来はじめて保険引受損失を出した。

Insurance float (the net liabilities we assume under insurance contracts) at September 30, 2017 was approximately $113 billion, an increase of approximately $22 billion since yearend 2016

バークシャー・ハサウェイの決算ではこのfloat(フロート)も重要。

floatは保険加入者が払った保険料のうち保険金の支払いのための準備金との差分の資金のプールのようなもので、このfloatを投資に使って成長ドライバーとしてきた。

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石炭価格の回復もあり鉄道部門は利益を牽引したが、保険事業全体の損失が今回は足をひっぱった。

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2017年第3四半期末に1093億ドルのキャッシュを保有。

キャッシュの使い所にはなかなか割安で取得できる案件が少ないようで、

このオンコ―(Oncor)の買収もセンプラ・エナジーも「ちょっと待った」と買収提案し、バフェットは「高値では買いたくない」と競り負けてしまう。

それでもキャッシュを腐らせないように、その後、長距離トラックドライバー向けにレストランや休憩施設を展開するパイロットフライングJに投資。

バークシャー・ハサウェイの保有株は2017年6月末時点では以下の通り。

バークシャー・ハサウェイ保有株

このTwitterの紹介の時にGE全株売却ネタにふれたけど、あの後GE暴落。

一方でApple株に大きな投資を行っていたが、Appleは好決算を出して今のところバークシャーの対Appleの投資成績はプラス。

その他、2008年の金融危機の頃に中国の自動車メーカーBYD(比亜迪)にバークシャー・ハサウェイが出資しており、BYDの株式の約8%を保有。

BYDのEVシフトと中国EV追い風の報道で株価はいったん急騰したが現在はやや沈静化。

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