IPGフォトニクス【IPGP】ファイバーレーザー世界シェアで圧倒的

IPG Photonics

IPG Photonics Corporation【NASDAQ:IPGP】
IPGフォトニクスは多くの産業で応用可能な高出力・高性能ファイバーレーザーと増幅器開発・製造の世界的メーカー。

IPGフォトニクスのファイバーレーザーマーケットシェア

ファイバーレーザー発振器はIPGフォトニクスが圧倒的シェア

材料加工におけるファイバーレーザーのシェアは急増中。

薄板加工の高速化が可能でレーザ加工・レーザー切断や溶接では特にCO2レーザーからファイバーレーザへの移行の勢いがあり、ファイバーレーザー発振器といえばIPGフォトニクスというレベルでコンパクトで高出力なIPGフォトニクスが業界をリード。

Coherent, Inc.【NASDAQ:COHR】 コヒレントは1966年に設立された理科学用・産業用レーザー・フォトニクス(光の科...

ファイバレーザ市場への新規参入者(ファナックなど)もあるため競争は激化するかもしれないが、主な競合としてはコヒレントとドイツのインダストリー4.0を支えるトルンプ(TRUMPF)の動向のチェックくらいだろうか。一応ルメンタムも。

IPG-Photonics-Products

材料加工だけでなく通信、医療などで、低~高出力レーザーや増幅器の製品群を幅広く提供している。

ファイバーレーザーによるコスト削減とCo2レーザーなどに対する性能差によってシェア拡大が見込まれている。

IPGフォトニクス業績と決算

IPGPの決算の度にこの記事に決算情報を更新予定。

過去10年の売上高とEPSは2009年以外は右肩上がりだが、シクリカル企業であることを忘れてはならない。

IPGP-Revenue-Margin

IPGP-Cash-Flow

<IPGフォトニクスの株価>

IPGフォトニクスはロシアの物理学者Valentin P. Gapontsev, Ph.D.によって1990年に創業され、以来CEOとして指揮をとっており、いわゆる創業者経営企業である強さがあるが、いわゆるシクリカル企業なのでサイクルに注意。

IPG Photonicsの決算を時系列でまとめる

IPG Photonics ’18 Q3決算> 2018/10/30
EPS $1.84 予想 -$0.01
売上 $356.3M (-9.2% Y/Y) 予想 +$0.82M

シクリカル企業は全滅レベルでひどいことになっている。ガイダンスもコンセンサスを下回った。

米中貿易戦争の影響も出ている。

IPG Photonics ’18 Q1決算> 2018/5/1
EPS $1.93 予想 +$0.13
売上 $359.9M (+25.9% Y/Y) 予想 +$13.55M

BBレシオ(出荷受注比率 book-to-bill ratio)は1以上だが、グローバル製造業のピークアウト感があるのが怖い。

IPG Photonics ’17 Q4決算> 2018/2/16
EPS $1.86 予想 +$0.14
売上 $361.06M (+28.9% Y/Y) 予想 +$15.43M

切断、溶接、3DプリンティングアプリケーションなどのIPGの高出力レーザーの強い需要で材料加工事業が伸び、垂直統合型製造オペレーションを活かした。

IPG Photonics ’17 Q3決算> 2017/10/31
EPS $2.11 予想 +$0.29
売上 $392.62M (+47.6% Y/Y) 予想 +$26.65M

シェアする