Smartsheet【NYSE:SMAR】共同作業を管理・自動化するコラボレーションツール提供のSaaS企業

Smartsheet

Smartsheet, Inc.【NYSE:SMAR】
Smartsheet(スマートシート)は共同作業を管理・自動化するためのコラボレーション・ハブ「Smartsheet」を開発するSaaSベンダー。

Smartsheetはスプレッドシート・レイアウトで作業割り当て、プロジェクト進捗管理、スケジュール管理、ドキュメント共有などチームにとって何でもひとまとめにしてくれる作業プラットフォーム。

↑ 1分で分かるSmartsheet

シンプルで導入や利用が簡単という点が評価されているが、この解説動画の通りシンプルで直感的なインターフェイスによる納得の使いやすさ。そしてスケーラブル。

組織の意思決定を迅速化させるコラボレーション・ハブ

Smartsheet-Product

  • タスク割り当てとグループ全体の作業の流れを視覚化し作業遂行に必要な情報や作業ステータスの提供
  • APIベースで主要な業務アプリと連携しデータを包括的に収集
  • ガントチャートや部門横断で組織の優先順位をビジュアル化
  • ボトルネックや効果的なチームやプロセスを可視化
  • クライアントやベンダーともリアルタイムで共同作業可能に
  • コーディングなしで反復的作業プロセスを自動化

Why-Smartsheet

複数のプロジェクトにわたりタスクのタイムラインをリアルタイムに表示することで進捗ミーティングの必要性を削減するなど、効率的な共同作業が促進され生産性を向上し、組織全体の時間を削減することができるという。

Smartsheetの業績推移およびKPI

*売上高の箇所を誤植していたのを修正しました。1時間ほど誤ったデータを掲載してしまいました申し訳ありませんでした。(2018/5/15)

サブスクリプションモデルで売上見通しが良い。

組織全体で最も重要な作業プロセスで使われているなどかなりコアに使われているSmartsheetだけあって、ACV(年間契約額)の伸びも著しく既存顧客維持率(売上ベース)が極めて高く、しかも年々上昇している。

超絶なるマイナスチャーン… つまり退会よりもアップセルが大幅に上回る。

ただ、セールス&マーケティングも絞っておらずガンガン攻めており、フリーキャッシュフローのプラ転までの財務コントロールをどう着地させていくのかが見もの。

ビジネス向けチャットのslackや、競合でチームのコラボレーションを支援するアトラシアンの急成長っぷりをみる限り、コラボレーション領域は市場拡大ペースが予想以上なのかもしれない。

Atlassian Corporation Plc【NASDAQ:TEAM】 アトラシアンは2002年にオーストラリアで創業された...

また、ファイル共有のboxやDropboxもファイル共有からコラボレーション領域に進出している。

競争の激化が予想以上だと将来的にセールス&マーケティングを絞る余地があまりないかもしれないし、どうなんだ。

2010年の大幅リニューアルから現在の軌道にのったSmartsheet

2006年創業当初のスマートシートのコラボレーション・ツールはそれほどでもなく、抜本的に機能を削減しシンプルな使いやすさを追求した2010年の大幅リニューアルから現在までの勢いある成長軌道にのった。

ということで、もう少しだけSmartsheetについて補足。

全てのデータをひとまとめにし可視化したワンストップ作業プラットフォームでチームが情報を更新すれば、それぞれの最新の作業ステータスや進捗状況が自動更新・同期され、意思決定のスピードを上げることができる。

Smartsheet-Price

料金設定は比較的安価で、Fortune 500企業の半数以上がSmartsheetを導入している。

Smartsheet-Technology-Partners

Office 365、G Suiteなどの主なエンタープライズツールや業務アプリとの連携が可能という、SaaS(Software as a Service)の鉄板エコシステム形成。

コラボレーションのためのファイル共有に簡単なプラットフォームを提供するSmartsheetは、ビジネスファイル共有のDropbox、Box、Egnyte、Google Drive(Google One)、OneDriveからデータをシームレスに扱うことが可能。

また、コラボレーションツールのSlackやQuip(Salesforceが買収)、競合するAtlassianのJIRA、Skype、ID管理のOktaワークフロー効率化のServiceNowやZapier、BI(データビジュアル化)のTableau SoftwareやMicrosoft PowerBI、電子署名のDocuSign
マーケティングオートメーションのMarketoなどとシステム間でシームレスに作業可能。

たとえばCRMのSalesforceと連携しプロジェクト・顧客データをSalesforceから自動収集、などとデータが自動的に同期されるコネクタが提供され、共同作業が効率化できる。

Smartsheetの株価

2018年5月にIPOしたばかりで、ちょうどSaaSの勢いがある時に上場したので割安感はなく、過熱しているのが注意点。

Smartsheet共同創設者であり取締役であるBrent Freiは創業したCRMベンダーのOnyx Softwareを売却した後、2006年にSmartsheetを設立した。現在はTerraClearを創業しそちらに夢中のようだ。

現在のSmartsheetのCEOであるMark Mader氏もOnyx Software(グローバル サービス部門シニア バイス プレジデント)でSmartsheet創業者とは同僚だった。

元AWSエンタープライズ アプリケーション サービスでバイス プレジデントを勤めていたGene Farrell氏はその経歴からCEOよりも高い待遇。

Smartsheetの決算を時系列でまとめる

決算情報が入りしたいこちらに追記。IPO以来初決算をまとめる予定です。

2018年にビジネスオートメーション企業のConverse.AIを買収する動きはサービスナウの動きに近く、SaaSは結局いずれ領域が重複してくるのだなという…。