Twilio【TWLO】急成長のAPIによるクラウドコミュニケーションプラットフォーム

Twilio
Twilio, Inc.【NYSE:TWLO】
Twilio(トゥイリオ)は開発者がアプリに数行のコードを書き込むだけで、どんなソフトウェアに対しても音声通話、メッセージ、映像などを簡単に追加でき、開発スピードを短縮するクラウドコミュニケーションプラットフォーム。

電話やSMSを開発者が簡単に扱えるAPIサービスで、自社でサーバーを構築・運用するより、TwilioのAPIを使って構築してプロダクト開発に集中する方が効率的だと判断する開発者による支持で普及してきた。

Twilioが提供するクラウド型のAPIを実装するだけで電話やSMSを簡単に扱える

Twilio-Customer-Growth

アプリやワークフロー、ビジネスロジックに電話やチャットなどのコミュニケーション手段を組み入れたいと思っている企業に対し、Twilioは従量課金でクラウド上で電話網と接続し操作できるAPIを提供している。

クラウドベースのため初期費用がかからず(正確にいえば従量課金だが事前にチャージが必要)、必要な時に必要なボリュームを利用できる。

Twilio-Programmable-Voice

Twilioのプログラミング可能なコミュニケーションクラウドは、電話、SMS、VoIP、ビデオ、チャットなど様々なコミュニケーション手段を部品(ブロック)のようにコンポーネント化したAPIをブロックを組み合わせるようなイメージで、わずかな開発コードでフレキシブルかつ簡単にシステムに組み込むことができる。

Twilio-Simple-code

TwilioのAPIプラットフォームを活用すれば、スタートアップ企業でも大企業レベルの難易度の高い実装を簡単に実現でき、開発サイクルを短縮することが可能。

これは、すなわち既存構造の”ディスラプト”でもあり、たとえばコールセンターで利用されているCiscoやAvayaなどからハードウェアを買うよりも安価で早く導入することが可能(だからこそCiscoはソフトウェア企業になろうとしている)。

Disrupting-by-Twilio
Disrupting-Every-Layer-of-Communications

TwilioはAPIの集合であり、プログラミング可能な部品(ブロック)を組み合わせて自社に必要なソリューションを自由に作ることができる点でも優位性がある。

Disrupting-by-Twilio-Democratize

Why-Customers-Choose-Twilio

Twilioの顧客例として挙がるのはタクシー配車サービスのUberで、運転手にタクシー利用者が電話をかけることにTwilioが利用されてきた(ただしUberは内部的にサービスを運用する方針を決め、Twilioは主要顧客であったUberの売上のロストが一時的に響いた)。

また、ユーザーサポートプラットフォームのZenDeskは、メールによるコミュニケーションと音声による通話サポートにTwilioを使っている。

Twilio-Partners

Twilioの主な競合はBandwidth(NASDAQ:BAND)で、Bandwidthは音声ネットワークが自前なのがサードパーティのネットワークに依存するTwilioやNexmoとの違いか。

オランダ企業であるMessageBirdもTwilioの競合で、音声通話の自社設備をもっている。

Twilioの業績推移グラフ

(2017年はTTM)

売上の76%は米国で残り24%が米国外。

Twilio-Revenue-Retention-rate

予測可能性の高い維持率からの拡大のために攻めの姿勢で、長期的には徐々に営業利益率も引き上げていく方針。

使った分だけの従量課金制で、なにより事前にチャージが必要のためTwilioのキャッシュフローにはとても効率が良い状態。

Twilio-Operating-Margins

Twilio-ARPU

一契約者あたりの課金率を示すARPU(Average Revenue Per User)は上昇傾向。

Twilioの株価

Twilioを2008年に創業したシリアルアントレプレナー(連続起業家)のジェフ・ローソンCEO(Jeff Lawson)の経歴は面白い。

3つの企業を立ち上げる合間に、オンラインチケット会社のスタブハブ(eBay傘下)のCTOになったり、AmazonのAWSの最初のプロダクトマネージャーになったりしたあとにTwilioを創業している。

トゥイリオの決算を時系列でまとめる

最新の決算と業績はTwilioの決算まとめに特設して記事化しています。

Twilio, Inc.(NYSE:TWLO)のビジネス近況、最新の業績・決算データなどを四半期ごとに追記していく記事。 ...

Twilio ’18 Q1決算> 2018/5/8
EPS -$0.04 予想 +$0.03
売上 $129.1M (+47.8% Y/Y) 予想 +$12.55M

コンタクトセンター構築のためのプログラマブルなクラウドコンタクトセンターアプリケーションプラットフォーム「Twilio Flex」を発表。これかなり面白い。

Twilio ’17 Q4決算> 2018/2/13
EPS -$0.03 予想 +$0.03
売上 $115.2M (+40.6% Y/Y) 予想 +$11.49M

また、トゥイリオはクラウド型メール配信サービスのSaaS企業であるSendGrid(センドグリッド)を20億ドルで買収。

Twilioに欠けていたEメールAPIプラットフォームを補完するためという。どちらも比較的セルフサービス型SaaSで中小企業顧客も多いビジネスモデルなので親和性はありそう。

SendGrid, Inc.【NYSE:SEND】 センドグリッドはクラウドベースの電子メール配信システムを提供するSaaS企業。...

トゥイリオにとってかなり大きい買収だったため、トゥイリオをしらべるためにはセンドグリッドを調べる必要が大いにあるため上記記事も参考にしてください。