クラウドコンタクトセンター構築でも伸びるTwilio決算【NYSE:TWLO】

Twilio-Flex

Twilio, Inc.(NYSE:TWLO)のビジネス近況、最新の業績・決算データなどを四半期ごとに追記していく記事。

Twilioとは?
電話・SMS・メッセージングサービス(LINEやFacebook Messengerなど)を連携するサービスを開発者が簡単に構築するためのプログラム可能なクラウドベースのコミュニケーションプラットフォーム。

Twilio(トゥイリオ)のビジネス詳細についてはすでに解説記事を書いているのであわせて参考にしてください。

Twilio, Inc.【NYSE:TWLO】 Twilio(トゥイリオ)は開発者がアプリに数行のコードを書き込むだけで、どんなソフト...

Twilioの四半期ごとの業績推移と最新データ

注目ポイント
研究開発費は一定。販管費が下がっている中で売上高成長率が再加速しており、既存アクティブ顧客のエクスパンションレートから見てもTwilioのプロダクトの強さが示されている。

Base RevenueはTwilioが定義する条件を満たした売上高。ざっくりいえば最低1年以上継続して契約してくれる顧客による継続性・予測可能性の高い売上高。

それ以外のVariable Revenueは、しばしば大口顧客(Twilioの全体の売上高で1%以上を占める)などドカッと契約するも安定的に利用されるわけでもなく、大口顧客だからとディスカウント圧力にさらされる売上高。

ちなみにTwilioは大口顧客のUberの契約(Uberの比率は12%程度だった)を以前ロストしている。

ということでBase Revenue比率が高まっていることがわかる。

Dollar‑Based Net Expansion Rate(ドルベースの純拡張率)は、既存のアクティブ顧客がTwilioのプロダクトをより使ったり、アップグレードしたり、新しいプロダクトを採用すると増加する。

つまり、既存顧客はTwilioを以前より活発に利用し続けているということになる。

Twilioの定義するVariable Customer(つまり固定アクティブ顧客ではない)はこのドルベース・エクスパンションレートの算出からは除外されている。

エクスパンションレートに寄与していそうな新しいプロダクトといえばTwilio Flexだろう。

Flex

Twilio Flexはコンタクトセンター構築のためのプログラム可能なクラウドコンタクトセンタープラットフォーム。

電話など従来のカスタマー接触チャネルから、現在は顧客が希望するコンタクトポイントは多様化しており、TwilioではLINEやWhatsAPP、Facebook Messenger、Twitter、Slack、WeChat、Kikなどソーシャルサービスでの顧客リレーションの構築も容易にしている。

注目ポイント2
また、これだけの売上高成長率にも関わらずセールス&マーケティング費用が抑えられている。

Twilioはセルフサービス型SaaSとSendGridかアトラシアンかどこかの決算資料で定義されていたが、口コミによるボトムアップ型のアプローチで伸びてきたところは共通している。

2018年10月16日 追記: そのSendGridをTwilioは20億ドルで買収。
センドグリッドはTwilioと同様にややセルフサービス型SaaSで顧客獲得モデルが近く、Twilioの電子メールAPI領域を補完していく見込みだがTwilioの今後の業績にかなりインパクトを与えるリスクをとった買収だった。

Twilio-Developer-Driven-Acquisition-Model

開発者に気に入られて伸びてきた。

Twilio-Developer-Influence

Twilioはアメリカ部の定点観測コア企業なので逐次追記していきます。

SaaSの40%ルールでみても、売上成長率に対しフリーキャッシュフローに無理なく優良企業であることが分かる。

これまで、セールスフォース、アドビ、サービスナウ、アトラシアン、ワークデイ、ゼンデスクなどの主要なSaaS企業を見てきたが、多くの企業が赤字...

Twilioの決算を時系列でまとめる

Twilio ’18 Q2決算> 2018/8/6
EPS $0.03 予想 +$0.08
売上 $147.8M (+54.2% Y/Y) 予想 +$16.74M

Twilio株価