ムーディーズ【MCO】寡占された参入障壁のある信用調査・格付け機関

moody's

Moody’s Corporation【NYSE:MCO】
ムーディーズ決算のまとめ記事。

Moody’sはS&P(スタンダード&プアーズ)と共に2大格付け会社で、企業、債券などの信用力調査を行い信用格付けを行う民間格付け機関

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格付け機関は非常に高い参入障壁を形成しており、債務担保証券(CDO)危機、俗に言うリーマン・ショックの際のCDOの最上級格付けが間違っていたと指摘された問題さえも乗り越えて、未だに寡占が続いている。

仕組み的にいえば格付け会社が債券発行者から格付けの費用を貰うビジネスモデルである以上、シェアを確保するために高い格付けを行うインセンティブが働いているので、このあたりを解消するイノベーションが出て来るまでは寡占が続きそうだ。

Moodys-Global-Presence

グローバルに足場を築いているMoody’sだが売上高の半分は米国から。

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Recurring Revenue比率を高め、徐々にストック型ビジネス寄りにビジネスミックスをシフトしている。

ムーディーズの業績推移と決算

決算の度にこの記事に更新・追加予定。

ムーディーズ業績推移

MCO EPS target

Moodys-Capital-Allocation

配当より自社株買い中心だったが、基本的には買収もあわせてバランス調整している。

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世界金融危機時は格付け会社も激しく批判され、ペナルティーを受ける結果となったが、基調としてはコツコツ積み上げ型のビジネスを増やしている。

MIS=Moody’s Investors Service
MA=Moody’s Analytics

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Moody’s Investors Service(ムーディーズ・インベスターズ・サービス)はムーディーズの中核事業で、格付けなどトランザクションベースの売上高中心。

ただムーディーズとしてはRecurring Revenue(安定してはいってくるストック型の経常収益)比率を引き上げたいとしている。

アメリカ部読者ならご存知の通り、Recurring Revenue比率を引き上げるのは業績の見通しをクリアにし予測可能性のある売上高からのカスタマーサクセス・フォーカス、戦略オプション多様化と優良企業の鉄板のシフト。

Moodys-MA

Moody’s Analytics(ムーディーズ・アナリティックス)はデータ提供中心でRecurring Revenue比率が高い。

<ムーディーズの株価>

ムーディーズの決算を時系列でまとめる

Moody’s ’18 Q3決算> 2018/10/26
EPS $1.69 予想 -$0.10
売上 $1.08B (+1.9% Y/Y) 予想 -$50M

社債発行の減速の影響。

Moody’s ’18 Q2決算> 2018/7/26
EPS $2.04 予想 +$0.15
売上 $1.18B (+18.0% Y/Y) 予想 +$30M

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Moody’s ’18 Q1決算> 2018/4/27
EPS $2.02 予想 +$0.22
売上 $1.13B (+15.9% Y/Y) 予想 +$30M

ムーディーズが買収した優良企業Bureau van Dijkが貢献。

Moody’s ’17 Q4決算> 2018/2/9
EPS $1.51 予想 +$0.06
売上 $1.17B (+24.2% Y/Y) 予想 +$100M

Moody’s ’17 Q3決算> 2017/11/3
EPS $1.52 予想 +$0.11
売上 $1.06B (+15.6% Y/Y) 予想 +$50M

強力なキャッシュフロー生成能力がありサブスクリプション事業のため予測可能性の高い良質な事業であるBureau van Dijk(ビューロ・ヴァン・ダイク)を2017年5月に買収しているのがかなり好印象だった。

ビューロ・ヴァン・ダイクは上場・未上場企業2億社以上を網羅した世界最大のグローバル企業情報データベースを保有しており、市場分析や企業分析、業界分析、競合企業比較、信用格付けに寄与する。

ムーディーズといえばリーマン・ショックで大打撃をうけた記憶もぬぐえないが、ビューロ・ヴァン・ダイクは金融危機でも減益せず2007年から10年間連続で増収・増益と優良企業で今後のムーディーズの業績安定に寄与する。

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