Tencent(騰訊):中国株/香港市場【銘柄コード0700】
騰訊控股(テンセント)の決算についてまとめます。
テンセントについてはすでに解説記事を書いているのでこちらも参考にしてください。
テンセントの決算を時系列でまとめる
<Tencent ’19 Q1決算> 2019/5/15
売上 RMB 85.465B ($12.693B) +16% Y/Y
営業利益率 43% (前年42%)
テンセント決算まとめ 速報版
✓ ゲーム売上高成長率は前年比ほぼフラット
✓ 一方、決済やクラウド含む新セグメントであるFinTech & Business Services(ほぼ旧その他部門)は前年比+44%成長と成長ペース鈍化https://t.co/zNJfaF2br4
— 米国株 決算マン (@KessanMan) 2019年5月15日
<Tencent ’18 Q4決算>
売上 RMB 84.9B(+28% Y/Y) 予想 +RMB1.9B
純利益 RMB 14.2B(-32% Y/Y) 予想 -RMB 4.1B
テンセント決算まとめ
・ゲーム売上高成長率は前年比フラット
・ゲーム売上高をその他部門が抜いた
・その他部門は前年比2倍成長のクラウドや決済
・その他部門は成長しているがマージンは低く成長のための投資フェーズ
・サブスクでもテンセントビデオが8900万人の課金者https://t.co/JLxfBGNzHQ— 米国株 決算マン (@KessanMan) 2019年3月21日
<Tencent ’18 Q3決算> 2018/11/14
売上高 805億9500万元 (+24% Y/Y) 市場予想は806億4200万元
純利益 233億3300万元 (+30% Y/Y) 市場予想は186億8300万元
営業利益 278億6100万元 (+22% Y/Y)
Weixin/WeChatのMAU: 10億8250万人
テンセント決算 Q3
売上高 805億9500万元 (+24% Y/Y) 市場予想は806億4200万元
純利益 233億3300万元 (+30% Y/Y) 市場予想は186億8300万元
営業利益 278億6100万元 (+22% Y/Y)
WeChat MAU 10億8250万人https://t.co/6zRGjFBnoa
決算説明資料PDF: https://t.co/JxApRJaer6 pic.twitter.com/nXrihXhAAo— 米国株 決算マン (@KessanMan) November 14, 2018
中国当局のゲーム認可凍結やゲーム規制の影響を受ける。投資先のMeituan-Dianping(美団点評)のIPOの投資利益寄与などで純利益は市場予想を上回った。
ゲームの減速もあり、WeChat Payやテンセントクラウドなどのその他事業の比率がついに4分の1に上昇。
<Tencent ’18 Q2決算> 2018/8/15
売上高 736億7500万元 (+30% Y/Y) 市場予想は773億元
純利益 178億6700万元 (-2% Y/Y) 市場予想は196億元
営業利益 218億700万元 (-3% Y/Y)
WeChat/Weixin月間アクティブユーザー数(MAU): 10億5770万人(Q1から1770万人増加)
ただでさえ中国株/中国ADRが全体的に不調で人民元安と米中不安と投資家心理がピリピリしているところに中国当局によるモンハン配信停止とコンセンサス未達の決算。
テンセント大株主のNaspersが一部利益確定していたが、まだまだNaspersはテンセント株を大量に保有しており、テンセント決算を受けてNaspers株価は一時-10%と大幅下落とインパクトは大きかった。
テンセント業績推移、Q2はゲームが不調。
IR PDF: https://t.co/416iRWp8KS pic.twitter.com/IbciV5r61Y
— 米国株 決算マン (@KessanMan) 2018年8月15日
テンセント決算
IR PDF: https://t.co/NMGmgVbo4N pic.twitter.com/jhvQwQueZj
— 米国株 決算マン (@KessanMan) 2018年8月15日
テンセント決算https://t.co/6zRGjFBnoa
売上高 736億7500万元 (+30% Y/Y) 市場予想は773億元
純利益 178億6700万元 (-2% Y/Y) 市場予想は196億元
営業利益 218億700万元 (-3% Y/Y)PDF: https://t.co/Ntg04VtLm3 pic.twitter.com/wOXm1VPjU7
— 米国株 決算マン (@KessanMan) 2018年8月15日
<Tencent ’18 Q1決算> 2018/5/16
売上高 735億2800万元 (+48% Y/Y) 市場予想は710億元
純利益 232億9000万元 (+61% Y/Y) 市場予想は175億元
営業利益 306億9200万元 (+59% Y/Y)
人民元(RMB)建てだと分かりにくいが純利益は日本円でおよそ4000億円という規模感。
まだまだゲーム事業が全体の4割を占める。
逆にいえば世界最大のゲーム会社でありながら6割のゲーム以外の事業が成長している。
その他事業(決済ソリューション事業および関連する金融サービス、そしてクラウドサービス事業)の売上高が前年同期比111%増となっている。
パブリッククラウド(Iaas, PaaS)の売上規模と成長率
巨大なAmazonのクラウド「AWS」が相変わらず。
MicrosoftのAzureやGoogleクラウド(GCP)、中国勢だとアリババとテンセントなどのクラウドも伸びている。 pic.twitter.com/NpVZgdez44
— アメリカ部/米国株投資アンテナ (@america_kabu) March 4, 2018
まだ小さいがテンセントのクラウド事業も伸びている。中国のクラウドのシェアの約半分は競合アリババのクラウド事業だ。
ゲームや動画ストリーミングサービスの有料課金などで構成されるVAS(付加価値)事業の売上高が34%増の468億元。
すでに10億人突破が報告されていた中国最大のメッセージプラットフォームである微信(WeChat/Weixin)のユーザー数は3月末時点で10億4000万人。中華圏でかい…
WeChatのMAU(月間アクティブユーザー)が10億人を超えたということで現状確認。
FacebookはWhatsAppとMessengerとインスタも抱えている。 pic.twitter.com/WZwE5STvWN
— アメリカ部/米国株投資アンテナ (@america_kabu) March 9, 2018
インストール不要というApp Storeディスラプターのミニプログラム(小程序)の拡大がテンセントでチェックしたい項目だが、ミニゲームによっても牽引されている。
3月下旬にサードパーティのゲーム開発者向けのプラットフォームを開設し、現在500種類以上のミニゲームが利用可能。
スマホでレジ無し決済を可能にするScan-to-Buyも気になるが、米国だとちょうど似たような仕組みのサービスをウォルマートは撤退してるんだよね。コストコやサムズクラブみたいな会員制クラブとかもっと仕組み化したプラットフォームじゃないと厳しそうだがどうか。
ニュースフィードサービスのQQ KanDianは8000万人以上のDAUを達成。Toutiao対策?
テンセントのミニビデオ共有アプリ「WeiShi」もQQ KanDianのようなニュースフィードと相性がよく伸びていきそうだ。
若干その他のパイプラインが遅延しているものの、話題のバトルロワイヤルゲームのPUBGの中国における独占運営権をテンセントが取得、さらにPUBGのスマホ版を開発。
また、そのPUBGよりも勢いのあるフォートナイトはテンセント子会社のEpicGamesが開発しており、Twitch(Amazonが買収していたライブストリーミング配信プラットフォーム)で最も視聴されているゲーム
今、バトルロワイアルゲームがブーム。
話題のPUBG(中国における独占運営権をテンセントが取得、さらにPUBGのスマホ版を開発)より勢いのあるフォートナイト(テンセント子会社のEpicGames開発)に注目。どっちが勝っても世界最大のゲーム会社テンセントに恩恵。
Source: https://t.co/qelL4bjXAr pic.twitter.com/H9uW8J1GQy
— アメリカ部/米国株投資アンテナ (@america_kabu) April 10, 2018
FortniteはPCとコンソールで4000万人以上のMAU(月間アクティブユーザー数)もある。
スマホ向けが68%増。
看板スマホゲームである王者栄耀(Honour of Kings)はDAUが2桁成長。
テンセントのモバイルゲーム収入推移。主力のスマホゲームである王者栄耀が牽引した。
中国No.1スマホゲーム王者栄耀はマルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ(MOBA)といわれるジャンルのゲームで、最近競合の中国2位のゲーム会社NeteaseもMOBAに参入している。
Source: https://t.co/46iTaxGGIF pic.twitter.com/Xa5C5hJWji
— 気になる企業調べる🐘 (@kininaruzou) May 17, 2018
レーシングゲーム「QQ Speed Mobile」が人気を集めており、Q1の中国iOS売上チャートで2位になった。
世界のゲーム市場、初めてモバイルが半分を超えた。
スマホゲームアプリが最も伸びている。
Source: https://t.co/j0qOHSUMoH pic.twitter.com/JKZb5Eqla7
— アメリカ部/米国株投資アンテナ (@america_kabu) May 7, 2018
スマホゲームで世界ランク1位のテンセントは良いポジションにいるだろう。
PCゲームは前年同期から横ばい。これはもう世界的にPCゲームの成長は鈍化しスマホゲームシフトしているのでこんなものだろう。
PCゲームといえばライブ配信との相性の良さだが、テンセントはDouyu(斗鱼)とHuya(虎牙)という主要なゲームライブストリーミングプラットフォームに投資しており、プロモーションで連携している。
中国ライブストリーミングにおいてYYと虎牙(Huya)をあわせると存在感は大きい。
ゲームライブストリーミングの虎牙は米国でのIPOを計画している。
Source: https://t.co/oMu6H4zYhS pic.twitter.com/r6Za89FD6F
— 気になる企業調べる🐘 (@kininaruzou) March 6, 2018
広告事業は55%増の106億元。
動画広告の収益は、動画再生回数の増加による広告閲覧数の増加とクリエイティブ広告フォーマットの強化で前年比64%増加。
友人の投稿が時系列で表示される「Weixin Moments」における広告表示回数を増やすなどが牽引しソーシャル・その他広告は前年比69%増。
自主制作とライセンス制作による品質の高いコンテンツを予算をかけて投入したことで、モバイルの1日の動画再生回数は前年比で60%以上増加。
ビデオ加入者収入を前年比で85%伸ばした。
中国の動画ストリーミングのiQiyi (爱奇艺)の決算は前年比57%の売上増。
競合はテンセントビデオとアリババ傘下のYouku Tudou(优酷土豆)
Source: https://t.co/igNVLalfy9 pic.twitter.com/uqhwMZIKcb
— 気になる企業調べる🐘 (@kininaruzou) April 27, 2018
テンセントビデオの競合はバイドゥ(Baidu:百度)傘下のiQiyi(爱奇艺)とアリババ傘下のYouku, Tudou(优酷, 土豆)など。
https://twitter.com/kininaruzou/status/988186028543328256
とりあえず速報で、補足予定。