Sogou(捜狗)【SOGO】バイドゥからシェアを奪う中国2位の検索エンジン

SOGOU(捜狗)
Sogou Inc.【NYSE:SOGO】
Sogou(捜狗)は中国の検索エンジンシェア2位でテンセントが筆頭株主。

中国のモバイル検索による検索市場シェアが18.2%(2017年12月時点)に拡大し、2017年3月以来シェアが3%増と中国で圧倒的検索シェア1位のバイドゥからシェアを奪った。

中国最大の検索エンジン百度(Baidu)のシェアを奪う検索エンジン

このように順調にバイドゥからシェアを奪っているようだ。(2017年12月時点でシェア18.2%)

Sogouは中国ポータルサイト搜狐(Sohu NASDAQ:SOHU)のCTOの王小川(Wang Xiaochuan)が2004年に設立した検索エンジン事業で、同氏がCEOとしてSofuから2010年にスピンオフ。

Sogouの飛躍のキッカケの1つはテンセント(騰訊)のチート投資法(投資した後に莫大なWeChat/Weixinのリーチで業績をいっきに引き上げる。Facebookがなぜ真似をしないのか不明。)

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2013年にテンセントはSogouと戦略的パートナーとしてテンセントの検索エンジンTencent Soso(2006年立ち上げ)事業をSogouに統合し、4億4800万ドルをSogouに投資。

テンセントの株式持分は43.7%で筆頭株主となっている。スピンオフ元の搜狐(Sohu)は37.8%の株式を保有しSohuの張朝陽CEO(Zhang Chaoyang)が9.2%、Sogouの王小川CEOが5.5%を保有。

テンセントの巨大なコミュニケーションプラットフォームのWeChat(Weixin)はSogouに独占的にコンテンツを公開し検索可能にしており、QQなどその他のテンセントサービスで統合された検索エンジンとなっている。

これまで、WeChatやその他テンセントサービスは「テンセント投資法」の基本プラットフォームとなっており、組み込まれたサービスはその膨大なテンセント圏のトラフィックによって業績が引き上げられてきた。

もう1点はWeiboも同様の戦略ではあるが急成長しているVivo、Oppoなどのスマホメーカーと連携し、Sogouの検索ブラウザをプリインストールしていることも大きい。

また、中国検索シェア1位のBaiduの2016年の検索広告スキャンダルによる信頼低下の追い風もあっただろう。

中国最大シェアのIMEを開発

Sogouが2006年にリリースした中国語IMEの搜狗拼音输入法(Sogou Pinyin Input Method)は中国で最も人気のあるIMEでモバイル市場で大半のシェアを占める。

IMEとは?
IME: Input Method Editor
入力システム: スマホやPCにおけるキー入力を元に意図した文字列に変換する。

Sogou Mobile KeyboardはDAU3位(2017年12月時点で1日のアクティブユーザーが3億3000万人)のモバイルアプリとなり前年比46%増と勢いがある。

検索エンジンにとってIMEの入力データは財産であり、検索結果の精度向上のためにも切っても切り離せない関係だろう。

Sogou(捜狗)の業績推移グラフ

中国最大のQ&Aコミュニティであり中国版知恵袋の知乎(Zhihu)と共同でZhihu Searchを開始している。

Sogouの株価

Sogouは2017年11月にニューヨーク証券取引所にIPOしたばかりだ。たいていの中国株ADRのように出だしから株価低迷の確率は高い。

このような検索広告の伸びの明るい推計もあるが、スマートスピーカーなどでの音声検索などへのキャッチアップも必要。

テンセントが筆頭株主であることから同様にテンセントが筆頭株主のJDがスマートスピーカー最大シェアであり、テンセントによるテンセント圏の駒の進め方にも影響を受けそうだ。

テンセントはGoogleと特許に関するクロスライセンス契約を結ぶなどの動きもあり、中国から締め出されたGoogleが再び検索市場における脅威となる可能性も0ではない。

Sogouは上場による資金はAI主導の検索・ナビゲーションに注力していく意向。

Sogouの決算を時系列でまとめる

Sogou ’17 Q4決算> 2018/1/29
EPS $0.10 予想 +$0.03
売上 $277.79M (+61.9% Y/Y) 予想 -$2.66M

オークションベースのクリック課金サービスの伸びが検索収入の83%を占めている。

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