アプライドマテリアルズ【NASDAQ:AMAT】半導体製造装置世界最大手

Applied-Materials

Applied Materials, Inc.【NASDAQ:AMAT】
アプライド・マテリアルズは世界最大の半導体製造装置会社。

半導体製造装置とは何か?に関しては以下の記事で解説している。

半導体を製造するために必要な半導体製造装置は、半導体産業全体の約15%程度と大きな市場で、半導体製造装置産業は日本と米国だけで約80...

上記記事でも紹介しているようにアプライド・マテリアルズは長らく半導体製造装置売上高ランキング首位。

日本の半導体製造装置大手で知られる東京エレクトロンとも経営統合(結局白紙に)の話も話題だった。

2013年に東京エレクトロンは首位の米アプライドマテリアルズと経営統合すると発表したが米司法省が独占禁止法(反トラスト法)に抵触すると難色を示したため白紙(2015年)となった経緯がある。

参考: 半導体製造装置メーカーシェアと業界動向

半導体製造装置メーカー最大手を取り巻く市場環境

半導体前工程製造装置(WFE:Wafer Fab Equipment)の市場規模の拡大は自力ではなく外部要因次第だ。買収による成長戦略も大型買収は独占を懸念され何度か阻止されはじめており、垂直統合的な事業の拡大が見込めない。

そういった背景もあり直接関係ない領域である協働ロボット事業に参入した半導体製造装置(後工程/テスタ)のテラダインのようなパターンもある。

Applied-Materials-New-Waves_AI-Bigdata

半導体の主要消費デバイスであったPC+インターネット拡大時代でピークを迎え、次のサイクルであるモバイル(スマートフォン等)+ソーシャルメディア時代による市場拡大など波の高低が激しい「シリコンサイクル」のような市場の波が、投資家の「高値家警戒感」につながっている。

PC+インターネット時代
  ↓
モバイル+ソーシャルメディア時代
  ↓
そして次の波はIoT+AI+ビッグデータ時代と予想されている。

スマートカー、監視IPカメラなどIoTやインダストリー4.0の動きはデータの爆発的増加につながり、データストレージ需要も高まる。

ちなみにIoTで生成されるデータの方が”人間が生成するデータ(SNSでアップされる写真など)”よりも圧倒的に増加すると予想されている。

Applied-Materials-Segment

Applied-Materials-5-Growth-Drivers

アプライドマテリアルズの5つの成長ドライバーは3D NAND、ファウンドリー、パターニング、ディスプレイ、中国。

中国での半導体製造装置の売上高が伸びているが、最近も米中で半導体絡みは色々もめている。

3D NAND
HDD-to-SSD-Tipping-Points

データの爆発的増加でデータセンター需要も高まりNAND型フラッシュメモリの市況も堅調で、供給不足解消のための設備投資も高まりSSDのコストも低下。

また、3D NANDの積層数が増えれば増えるほど、製造技術の難易度は上昇していく。3D NANDのスケーリングロードマップにも注目。

ファウンドリー
Applied-Materials-Foundry-Demand

ファウンドリ(半導体受託生産会社)の生産能力拡大に伴う設備投資が追い風だった。

パターニング
Applied-Materials-Patterning

EUVの量産に際し、より精度の高いパターニングソリューションを提供していくとのこと。

EUVに関しては半導体露光装置でトップシェアのASMLの記事で解説している。

ASML Holding【NASDAQ:ASML】 ASMLホールディングは半導体露光装置で世界で圧倒的シェアのオランダの半導体製...

ディスプレイ
Applied-Materials-in-Display

有機ELといったディスプレイ関連事業はスマートフォンを中心とする有機ELの高い設備投資に支えられた(ただしユニバーサルディスプレイの株価にあらわれているようになかなか厳しそうだ)。

Applied-Materials-Rising-Capital-Intensity

複雑化は追い風。

Applied-Materials-Portfolio

アプライドマテリアルズは半導体製造装置の首位だけあって幅広いポートフォリオを展開している。もちろん、半導体製造装置の前工程すべてでアプライドマテリアルズが強いわけではないが、基本的には1強を作りたくないのが顧客企業の本音だろう。

Applied-Materials-Advantage

アプライドマテリアルズは過去10年、およそ1兆円規模のR&D投資(研究開発投資)を行っている。半導体製造装置メーカーの中ではバランスタイプの企業だろう。

今回はとりあえずここまでで、適時追記していく。

アプライドマテリアルズの業績推移グラフ

こうやってみると、やはり難易度が高く、初心者向けではない銘柄だと思われる…

Applied-Materials-Book-to-Bill-Ratio

BBレシオ(出荷受注比率 book-to-bill ratio)は半導体の需給指標なのでこちらもチェックしたい。

アプライドマテリアルズの株価

今回の波はスーパーサイクルだ、などという煽りも聞こえてくるが、シリコンサイクルを忘れるのも難しい。PERが下ってくる時は逆に注意だろう。

それでも非常に重要なポジションをおさえた企業として、アプライドマテリアルズの業績見通しはマーケットの温度をはかるためにチェックしていく価値がある。(テキサス・インスツルメンツの業績見通しチェックが重要なように)

2018年1-3月期の話でしかないがデビッド・テッパーがアプライドマテリアルズとラムリサーチ株を新規購入していたのが印象的だった。見えている人には何か見えているのだろうか?

ただ、1月頃はレイ・ダリオ(ブリッジウォーター)が半導体製造装置メーカーのASMLを空売りしていたのもまた印象的ではあった。

アプライド・マテリアルズの決算を時系列でまとめる

Applied Materials ’18 Q2決算> 2018/5/17
EPS $1.22 予想 +$0.08
売上 $4.57B (+28.7% Y/Y) 予想 +$120M

Q3ガイダンス
売上 $4.33B~$4.53B (コンセンサス: $4.54B)
EPS: $1.13~$1.21 (コンセンサス: $1.16)

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