アメリカン・ステイツ・ウォーター【AWR】カリフォルニア州の水資源を大量保有する63年連続増配の水関連株

American-States-Water-Company

American States Water Company【NYSE:AWR】
アメリカン・ステイツ・ウォーターはカリフォルニア州の水道・電力事業を中心とした米国の水関連企業。

63年間の連続増配記録を誇る殿堂入りの連続増配企業の1つ。

世界で深刻化する水問題、淡水供給問題。 世界水発展報告書によると15年後には世界で必要な淡水が40%不足するといい、水の需要は人口増加...

AWR-Revenue-by-Segment

水道水供給・廃水処理など水関連事業が92%で電力事業が8%という売上構成。

また、カリフォルニア州での水道(GSWC)および電力が77%で、米国軍事基地の水処理事業(ASUS)が23%という売上構成。

水問題が深刻だったカリフォルニア州で規制で守られた水道事業を展開

AWR-GSWC

Golden State Water Company(GSWC)
カリフォルニアの水道事業がアメリカン・ステイツ・ウォーターのコア事業だ。

カリフォルニア州は5年におよぶ干ばつで水不足問題が頻繁に取り沙汰されているが、米国で突出したGDPを叩き出す州でもある。

アメリカン・ステイツ・ウォーター自体の規模が小さいので同社がカリフォルニア州の水問題を一挙に解決できる立場でもないが、カリフォルニア州においてかなりの量の地下水の所有権を保有している(74,300 acre-feetおよび地表水で11,300acre-feet)。

ちなみにカリフォルニア州の500年に1度といわれた干ばつは2017年4月にカリフォルニア州知事が終息宣言をだしている

American States Utility Services, Inc.(ASUS)
米国内の軍事基地などに50年以上の契約期間を締結している水処理事業では、政府と契約し8つの州の11の軍事基地で水道水供給・廃水処理などのサービスを提供。

アメリカン・ステイツ・ウォーターの業績と決算

カリフォルニア州の規制で守られた規制産業で参入障壁があり安定している。

アメリカン・ステイツ・ウォーターの業績推移グラフ

*2017年度はTTM

A+/A2と高いレーティングでバランスシートは良好で配当性向にも無理がない。

長期的に5%以上の増配を維持していく経営陣の方針。

<アメリカン・ステイツ・ウォーターの株価>

株も債券も上がる低インフレのゴルディロックス相場で債券的性質を持つAWRも割安とは言いづらい高値になってしまった。金利上昇には注意したい。

<上場している米国水道株の規模>
アメリカン・ウォーター・ワークスアクア・アメリカアメリカン・ステイツ・ウォーター

AWRは時価総額が非常に小さい。

アメリカン・ステイツ・ウォーターの決算を時系列でまとめる

American States Water ’18 Q2決算> 2018/8/6
EPS $0.44 予想 -$0.03
売上 $106.90M (-5.6% Y/Y) 予想 -$7.49M

American States Water ’17 Q4決算> 2018/2/26
EPS $0.35 予想 -$0.02
売上 $104.2M (-2.4% Y/Y) 予想 -$16.83M

数年間に及ぶ売上高のコンセンサス未達が続いている。

American States Water ’17 Q3決算> 2017/11/6
EPS $0.57 予想 -$0.02
売上 $124.42M (+0.5% Y/Y) 予想 –$21.36M

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