エコラボ(ECL)- 企業の節水を支援する水処理、衛生サービス世界最大手

エコラボ

エコラボ(Ecolab Inc.)はホテルや飲食店・ヘルスケア産業向けの世界最大の清掃・衛生製品メーカーで、資源・電力・飲料水メーカーなどに向けた水処理剤など節水・浄水分野でも成長。

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エコラボ株価チャート

Ecolab株価チャート(月足)

ビル・ゲイツのビル&メリンダ・ゲイツ財団と、ゲイツ家の投資会社であるカスケード・インベストメントがエコラボの筆頭株主で、エコラボは時代に合った優良企業である。

企業の節水と環境対策を支援する

たとえば、エコラボは世界的飲料メーカーであるペプシコに対し、ペプシコの製造過程における水の使用効率を改善するためにエコラボのソリューションを提供している。

ペプシコのボトラーの瓶詰工場で水の代わりに乾燥潤滑剤、具体的にはドライエックス(DryExx ラックコンベア管理システム)という同社の製品を使用することによる大幅な節水を実現できている。

また、エコラボは節水効果だけでなく、水の衛生状態を改善し、廃棄物を削減、省エネ、温室効果ガスも削減するなど、大企業が社会的使命として求められている環境対策ソリューションを総括的に提供できるスケール優位性がある。ペプシコの他にハイアット・ホテルズやダウ・ケミカルなどがエコラボのサービスを導入している。

エコラボは水処理事業において成長を拡大させており、当時十分な規模とはいえなかった浄水事業の強化のため、2011年に水処理サービス大手のNALCO(ナルコ・ホールディング)を54億ドルで買収したことで水処理用化学用品という足がかりを得た。

ナルコは石油を効果的に分離回収する事業を行っている。また、石油を採掘する際に、油井から1バレルの石油あたり3バレルの水も産出し、その水処理を環境に配慮した形で行う。

その上で、2013年の油田や天然ガス井に使われる化学用品メーカー、チャンピオン・テクノロジーズを23億ドルで買収し、ナルコと統合しシナジーとスケールメリットを得ている。

世界最大の清掃・消毒・衛生サービス

外食産業やヘルスケア、ホテル、政府や教育機関、食品・飲料加工など多様な業種向けに消毒・洗浄・害虫駆除サービスや製品をグローバルに提供している。

その他、QSR(クイックサービスレストラン)と食品小売の食品衛生と除菌サービスに特化したケイケミカルカンパニーを子会社にもつ。

エコラボの業績推移グラフ


半分が米国外のため為替変動の影響を受けるが、事業ポートフォリオや地域は分散されており、多くが長期契約だ。

Ecolabの売上高構成

Ecolab Global Industrial

Ecolab Global Institutional

Ecolab Global Energy

エコラボの競合他社

CxS(シーバイエス株式会社)
SCジョンソンの業務用製品部が分社化したジョンソンプロフェッショナルが母体で、ジョンソンディバーシー、ディバーシーと社名がよく変わる。

業務用清掃洗浄剤、清掃用ワックス、衛生管理用除菌剤、業務用洗浄剤、飲料・食品工業用洗浄剤、清掃用機器、清掃用具等関連製品の製造・販売。

その他、清掃・衛生管理および害虫防駆除に関するサービスとコンサルティング業務とエコラボと同様の分野での老舗。

スウィッシャー・ハイジーン(SWSH)
 ―Swisher Hygiene Inc
 ―衛生・清掃ソリューション
サービスマスター・グローバル・ホールディングス(SERV)
 ―Servicemaster Global Holdings Inc
 ―害虫駆除など
シールド・エア(SEE)
 ―Sealed Air Corp
 ―包装材メーカーで業務用洗剤、清掃機器もてがける
キャンテル・メディカル(CMN)
 ―Cantel Medical Corp.
 ―ヘルスケア業界向け消毒・感染予防
ステリス(STE)
 ―STERIS Corp
 ―病害汚染の予防
チャーチ・アンド・ドワイト(CHD)
 ―Church & Dwight Co., Inc.
 ―洗剤
プロクター・アンド・ギャンブル(PG)
 ―Procter & Gamble Co
 ―洗剤

エコラボと競合他社との参考株価比較(3ヶ月)
Ecolab Inc: http://www.ecolab.com/

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みんなの投資分析とコメント

  1. 匿名投資家 より:

    水不足が世界的に課題となっている中で、エコラボはかなり良い位置にいると思います。

    節水はビジネス上の課題でもあり、環境対策として社会的にも求められていることだからです。

    ナルコやチャンピオン・テクノロジーズを買収した後にエネルギー価格の暴落で巻き添え的に株価は軟調になりましたが、コアな部分のビジネスモデルは劣化していません。

    原油価格が$50を超えた今こそエコラボが新高値をとってきたのもキッカケ待ちだったと思われます。もちろん原油価格がグズつけば株価もまた下に反応するでしょうが、それだけがエコラボのビジネスではないですし、CEOのカンファレンスコールを聴いてもM&Aによって成長に自信を持っているようです。

    まだ想定市場シェアの1割程度しかとっていないとも。

  2. 匿名投資家 より:

    業務用洗浄殺菌剤部門においてシーバイエスなど競合も手強いが、2位以下を突き放すエコラボ社の独り勝ちでは。

    一旦契約してしまえばメンテナンスなどで安定した利益をあげられるものの、昔と違って他の洗剤業者もメンテナンスに力をいれはじめているので価格競争も激しく、ここからどれだけパイを奪えるのかは謎。だから水処理に手を出し始めたのでは。

    他に競合はADEKAクリーンエイド、ニイタカ、花王あたりですかね。

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