タブラ・ラサ・ヘルスケア【TRHC】薬剤有害事象(ADEs)を軽減する投薬計画の最適化

Tabula-Rasa-HealthCare

Tabula Rasa HealthCare, Inc.【NASDAQ:TRHC】
薬物処方の際にデータ主導でADEsのリスクを軽減するソフトウェアソリューションを提供。

シンプルにまとめると患者の入院回数・期間を減らすことにつながる投薬計画の最適化ソリューションを提供することで患者にとってもプラスで、病院などのコストを削減し社会全体の医療費削減につながる事業を展開。

ADEsとは?
ADEs(Adverse Drug Events)=薬剤有害事象

薬剤有害事象とは、公益社団法人日本薬学会「薬学用語解説」によると”薬物との因果関係がはっきりしないものを含め、薬物を投与された患者に生じたあらゆる好ましくない、あるいは意図しない微候、症状、または病気”のこと。

TRHCは薬剤有害事象(ADEs)を軽減するクラウドベースのソリューションを提供

Impact of ADEs Annually in the U.S.

薬剤有害事象(ADEs)は社会的問題であると共に、入院期間が長くなったり再入院が必要になったり、損害賠償を支払うなど病院経営等の負担となっている。

Mitigating-ADEs_Adverse-Drug-Events

そこでタブラ・ラサ・ヘルスケアは回避可能な薬剤有害事象(ADEs)をデータとテクノロジーで軽減するソリューションを提供するため2009年に創業された。

TRHC Simultaneous Multi-Drug Risk Analysis

高齢者は多剤併用で処方される薬も増加傾向だが、薬物処方が増えれば増えるほど薬剤有害事象のリスクが高まる。

また、必要以上の薬の処方「ポリファーマシー:Poly+Pharmacy」による残薬の増加も薬剤有害事象につながったりする。

Medication Risk Mitigation + Medication Decision Support Yields: Reduced ADEs, ER visits, Hospitalizations, and Cost

タブラ・ラサ・ヘルスケアは薬物処方を最適化し、レジメン管理などクラウドベースのソフトウェアを中心に適切な投薬計画を支援する。

Tabula-Rasa-HealthCare_Solid-Competitive-Advantage

マーケットリーダーとして先行者優位性がある。

Tabula-Rasa-HealthCare-Revenue

予測可能性の高い売上高が特徴。

タブラ・ラサ・ヘルスケアの業績推移グラフ

Tabula-Rasa-HealthCare-EBITDA

今のところグロスマージンがかなり低い。SaaSベースの売上比率が高まっていけばマージンは改善するというが要チェックだ。

Tabula-Rasa-HealthCare-PACE-margin

Tabula-Rasa-HealthCare-Shifting-SaaS

タブラ・ラサ・ヘルスケアの株価

昨年から株価4倍になっており、時価総額も小さいので注意だ。

タブラ・ラサ・ヘルスケアの決算を時系列でまとめる

Tabula Rasa HealthCare ’18 Q3決算> 2018/11/6
EPS $0.26 予想 +$0.01
売上 $54.42M (+66.3% Y/Y) 予想 +$1.7M

Tabula Rasa HealthCare ’18 Q2決算> 2018/8/7
EPS $0.20 予想 +$0.05
売上 $48.6M (+63.9% Y/Y) 予想 +$1.78M

Tabula Rasa HealthCare ’18 Q1決算> 2018/5/9
EPS $0.10 予想 +$0.09
売上 $43.94M (+57.0% Y/Y) 予想 +$1.34M

Tabula Rasa HealthCare ’17 Q4決算> 2018/3/12
EPS $0.09 予想 -$0.08
売上 $43.93M (+60.9% Y/Y) 予想 +$5.08M

オピオイド過剰蔓延という社会的問題を解決するソリューション「Medication Risk Mitigation」が機会というが、どうなることやら。

シェアする