ニュータニックス【NTNX】ハイパーコンバージドインフラストラクチャーからエンタープライズクラウド企業へ成長

Nutanix

Nutanix, Inc.【NASDAQ:NTNX】
ニュータニックスはハイパー・コンバージド・インフラストラクチャー(HCI)技術の世界的リーディングカンパニー。

ざっくりいえばパブリッククラウドとプライベートクラウドの境界線をぶち壊し、ITタスクにおける複雑さを排除しシンプルな操作性を提供しコスト削減するソフトウェア企業。IT支出を最大40%〜60%削減するという(同社が報告するIDC調査による)。

ハイパーコンバージドインフラストラクチャーとは?
Converged=集中
サーバーとストレージを統合したシステムインフラで、あらかじめ仮想化に必要なシステム構成で提供される。
つまり、シンプルでコンパクトですぐに使える。

HCI企業として出発したニュータニックスだが、エンタープライズクラウド企業として業界で破壊的存在として面白いポジション取りをしている。

オンプレミスにおけるAWSを目指すニュータニックス

プライベートクラウド、パブリッククラウドとあらゆるクラウドに対応する単一のソフトウェアOSを提供しクラウドの境を意識する必要がない(インビジブルな)ものにするというのがニュータニックスのコンセプト。

プライベートクラウドとパブリッククラウドの境界、そしてパブリッククラウド間の境界をあいまいなものにするもの(Calm)という点で破壊的企業として業界で注目されている。

ニュータニックスは、AWSなどのパブリッククラウドのメリットをオンプレミス(自社運用)で実現するエンタープライズクラウドとしてオンプレミス界のAWSを目指しているという。

つまりニュータニックスはハイパーコンバージドインフラ(HCI)企業ではなく、それ以上のインフラ企業を目指している。

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Source: ASCII.jp:「Nutanixが目指すのはHCIではない」

最近Google Cloudとも提携したニュータニックスの最新のHCIを超えた動きは非常に戦略的で面白いのだが、これに触れると記事が長くなるので業界の記事を読んでいただきたい。

ひとまずHCI企業としてのニュータニックスのざっくり解説とIR資料のチェックだけしていこう。

ニュータニックスのサービスはマルチクラウド環境でコンピューティング、ストレージ、仮想化、ネットワーキングをほとんどのアプリケーションで動作するフルスタックソリューションに統合し、システムのリソース状況やシステムの状況など日常的な運用管理を統合管理ツールPrismで統合し運用コストを削減するというものだ。

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Source: Nutanixの統合管理ツール「Prism」管理画面

以下のように従来のITインフラスタックとNutanixのインフラスタック(一番右)を比較すると専用ストレージやサーバとストレージを接続するためのSANスイッチを排除しインフラ構成要素が大幅に減ることでシンプルでコンパクトになっていることが分かる。

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Source: 東京エレクトロンデバイス

ニュータニックスなどのハイパーコンバージド製品を採用することでラックスペース(設置スペース)を削減でき空調のコストダウンにもつながる。

また、SANスイッチと専用のストレージ装置が不要となったことで、運用コストも低下。

そんなニュータニックスは調査会社ガートナーからIntegrated Systems市場でのリーダー企業の1つと評価されている。

NTNX-Gartner
Source: Gartner Magic Quadrant

ニュータニックスの業績と決算

ニュータニックスCTOによるとOEM、ソフトウェア、サービスが3分の1ずつの収益構造にするのが目標だそうだ。

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ニュータニックスの業績推移グラフ

少しデータが古いので以下の決算資料からのデータを参考にしてほしい。

<ニュータニックスの株価>

ニュータニックスの決算を時系列でまとめる

Nutanix ’18 Q2決算> 2018/3/1
EPS -$0.14 予想 +$0.06
売上 $286.7M (+57.4% Y/Y) 予想 +$3.46M

ソフトウェア中心戦略への移行は軌道に乗っている。

Nutanix ’18 Q1決算> 2017/11/30
EPS -$0.16 予想 +$0.10
売上 $275.6M (+46.2% Y/Y) 予想 +$8.7M

ソフトウェアシフト中。テック企業の株価が崩壊する中、決算後は+9.9%の株価上昇。

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