JD.com【JD】中国EC大手アリババと双璧の「中国のアマゾン」完全無人物流施設は必見。

JD.com

JD.Com Inc【NASDAQ:JD】
JD.com(京東商城)は中国のEC大手で、Amazonのように自社でも販売するし第三者企業(サードパーティー)もJDのプラットフォーム上で販売できる。

一方、競合であり中国EC最大プラットフォームのAlibaba(アリババ)はあくまでプラットフォームであり、アリババ自身は販売していない。

すでに物流施設を完全無人化してしまったり100万台のドローン配送計画だったり、アリババやテンセントと違いまださほど注目されていないが面白い企業なので定点観測していきたい。

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JD.comの中国ECとしてのポテンシャルと現在のシェア

Fragmented Retail Market & Rapid Shift to Online

中国のECの成長率の高さ、まだ入り口でしかない。

アジアの中間所得層は増加しており、JDもタイのECで合弁会社を作ったり、東南アジアのECへの投資の動きもある。

Larger Growth Potential and Smaller Competitors

自社で販売せずプラットフォームであるアリババはともかく、自社で販売するECの中で、さらに小売業全体としても中国では突出した存在。

マーケットプレイスの比率はAmazonは半分を超えており(つまりAmazon以外の企業がAmazonで販売する比率が半分以上)で、JDドットコムも徐々にサードパーティー比率が上昇しAmazonに近づいてる。

要旨: AmazonマーケットプレイスはAmazon以外の企業も出品できるシステムでAmazonの売上の半分を稼ぎ出す ...

JD Key Operating Metrics

順調に右肩上がり。

JD Nationwide Logistics Network

物流に関してはアリババもアリババの物流の要である菜鳥智能物流網絡の過半数株を取得し連結化し物流を強化しようとしている。

JDのロジスティクスシステムには定評があり、ついにJDは完全無人化した物流施設を稼働させている。

無人物流施設+100万台の配送ドローン艦隊と人件費高騰でも対応できそうな持続可能性ある仕組み化が良い。

Amazonも完全無人はおそらく実現可能だが、雇用に配慮してあえて人間の労働余地を残しているのではないかと推察するが、JDは気にせず先に進んでいる。

中国は教師のAI化に5兆円投入するなど無人化に関しては特にセンシティブになっている様子はないので、この調子でJDは既存も含め全物流施設を無人化していく予定。

JDも始めた無人コンビニもそうだが、規制が後からついてくる中国ならではのスピード感。

また、JDの大株主はテンセント(20%↑)とウォルマート(10%)でウォルマートは苦戦していたウォルマート傘下の中国ECをJDに売却し、JDの株式を取得し戦略的提携の道を選んだ。

テンセントはJDの戦略と密接に関係しており、テンセントの強さ(WeChat圏の動員力)はJDの強さ、JDの強さは対アリババ戦略におけるテンセントへの武器(ECエコシステム戦略)となっている。

また、バイドゥとの提携によって対アリババ包囲網を完成させた。

アリババが独身の日(11/11)でTmall Genie(Tモールジーニー)を大量に販売したので先行きは分からないが、中国のスマートスピーカーシェアでもJDのDingDongが存在感をみせている。

JD.comの業績

JD Growth Momentum and Margin Expansion

利益率を適切にコントロールしながら成長している。

JD Quarterly Financial Highlights for Continuing Operations

先行投資の赤字から離脱。

JD Cash Flow Generation

設備投資のサイズもそれなりだが、将来の利益を生み出してくれるフルフィルメントセンターなどの投資は金余りで意味不明な散財の仕方をするよりは好感がもてる。

<JD株価>

2017年第3四半期決算

EPADS $0.23 予想 +$0.13
売上 $12.6B (+37.9% Y/Y) 予想 +$30M

EPADS=米国預託株式一株当たりの利益

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みんなの投資分析とコメント

  1. 匿名投資家 より:

    <JDの2017年Q3決算補足 カンファレンスコールより>
    ・過去数四半期にわたって、主に女性顧客を対象としている商品カテゴリが最も早く成長している。
    ・競合他社から中国アパレルブランドなど100社を引き抜かれたことがGMV減速の理由
    ・こういったことはよくあるがJDに居続けたクライアントの利益成長をみるにそれは間違いだったと気づくはずだ
    ・アパレルで減速したが上記の競争上の問題であり過去のように克服可能
    (ちなみにJDの完全自動化無人物流施設においてアパレル製品が一番取扱が難しいらしい)
    ・アパレルが引き抜きなどで減速してもJDで女性客が増えていることから売上の加速は不可避
    ・毎年純利益率を上げていくつもりだと
    ・JDの中国国外への拡大はかなり保守的なアプローチのままで、まずは東南アジア(タイとインドネシアで合弁会社を設立している)
    ・5年後の目標はサードパーティーからの外部収益が総物流収入の50%を超えること