A.O.スミス【AOS】米国と中国でNo.1の給湯器メーカー、中国では浄水器でもシェア1位。

A.O.Smith
A. O. Smith Corporation【NYSE:AOS】
A.O.スミスは米国と中国において給湯器でシェア1位、浄水器で中国シェア1位のメーカー。

A.O.スミスは1874年に自転車部品メーカーとして創業し、自動車フレームも製造しはじめ、世界大戦中は爆弾のケースを製造

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1930年代から給湯器を製造しはじめ、貯蔵タンク・電気モーターなど複数の事業を売却し、2010年から現在のウォーターテクノロジー・ビジネスに事業を集中した。

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売上構成比率において米国以外では特に中国に注力し、インドにも照準を合わせはじめた。

米国で給湯器・ボイラーでシェア1位

米国の住宅用湯沸かし器市場シェアでAOスミスは1位。

米国の住宅向け湯沸かし器は新規の設置より既存設備の入れ替え需要がほとんどで比較的需要は安定的。

ロウズでは取り扱っているがホーム・デポで取り扱っていないのはロウズとそういった契約を交わしているため。

商業施設向けガス湯沸かし器ではA.O.スミスが市場シェアを半分以上占める。

1997年に登場した熱効率の良い温水機器のCycloneブランドが商業向けの半分の売上比率を占める。

中国で伸びるA.O.Smithの給湯器シェア

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A.O.スミスの中国におけるブランド力は強く、給湯器シェア推移も堅調だった。

中国の家電メーカーの美的集団(Midea Group)が伸びているのが脅威だが、同じく中国の家電メーカーのハイアールのシェアを奪っている形。

イタリアのアリストン、ドイツのシーメンスは大きくシェアを落としている。

中国といえば花王のメリーズが大人気だったり日本製品は人気だが、ノーリツやリンナイはぼちぼちといったところか。

価格帯でみると高価格帯ではA.O.スミスの圧勝。

中国で伸びる浄水事業

中国では大気汚染や劣悪な水質が問題で(水十条などの政策で改善の動き)、中国人が豊かになるにつれて汚染されていない飲料水への需要がさらに高まっている。

そこで、2009年に香港のTianlong Holdingの水処理事業の80%の株を買収し、A.Oスミスブランドの水処理企業として新設。

A.O.スミスの強いブランドを活かし、逆浸透(RO)装置、硬水軟化装置、フィルター、商業用水処理装置業者として急速にシェアを伸ばしてきた。

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Major Brands CMM Market Share By Value Water Purifier

また、AquasanaやHague Quality Waterなどの浄水・水処理企業を買収し、この分野を補完している。

A.O.スミスの業績推移グラフ

(2017年はTTM)

まだ業績にインパクトはないが、中国と同様の戦略をインドでも展開し布石を打っている。

A.O.スミスの株価

2017年7月にS&P500指数に組み込まれた。米国と中国の貿易戦争で打撃をうけているメーカーの1社。

A.O.スミスの決算を時系列でまとめる

A.O.Smith ’18 Q3決算> 2018/10/30
EPS $0.61 予想 -$0.01
売上 $754.1M (+0.6% Y/Y) 予想 -$53.75M

A.O.Smith ’18 Q1決算> 2018/4/25
EPS $0.60 予想 +$0.02
売上 $788M (+6.5% Y/Y) 予想 -$3.77M

スチール価格上昇によるコスト負担を製品値上げで相殺。

一方、中国の大気汚染の改善で浄化製品の売上は鈍化。

A.O.Smith ’17 Q4決算> 2018/1/30
EPS $0.60 予想 +$0.04
売上 $768.6M (+10.1% Y/Y) 予想 +$1.15M

スチール(鉄)価格上昇は製造コスト増の逆風となる。

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