POSやP2P送金アプリだけじゃない、業界垂直統合のSquare決算【NYSE:SQ】

Square-inc

Square, Inc.(NYSE:SQ)のビジネス近況、最新の業績・決算データなどを四半期ごとに追記していく記事。

Square(スクエア)のビジネス詳細についてはすでに解説記事を書いているのであわせて参考にしてください。

Square Inc【NYSE:SQ】 米国のモバイル決済サービス大手スクエアが伸びている。 Twitter共同創業者でCEOのジャ...

Squareの四半期ごとの業績と成長率

注目ポイント

  • ついに規模の大きい顧客(GPV年換算$125K以上)がGPV全体の半分を超えた。
  • コスト負担の大きいスターバックスとの提携を終了したことで売上高成長率は一時減速するもその分マージンが改善されていることが分かる。
  • 2018年1月からSquare Cash Appを通じてビットコインを買えるようにしたがビットコイン売上高はコストやボラティリティの観点から、それを除外した調整後売上高推移を見たほうがコア事業の健康度合いが分かる
調整後売上高は取引ベースコストとビットコインコストなどを引いたもの。

ビットコイン売上高は2018Q2で3700万ドルとコストを引くと42万ドルしか儲かっていない。CFOはマネタイズは後回しにすると言及。Square創業者ジャック・ドーシーCEOはBitcoinの未来を強く信じているようだ。

SquareのP2P送金アプリCash Appが普及…それだけじゃないさらなる展開。

P2P送金アプリCash Appの人気化で、拡張サービスのCash Cardが12月比で3倍使われた。

Square-Cash-Boost

Square Cash Cardは例えば5月からShake Shackやコーヒーショップなどの店頭でCash Cardで購入したときに割引するリワードプログラム「Cash Boost」を利用できる。

多くのリワードプログラムは年会費を必要としたり、クレジットカードに関連づけられるものだが、キャッシュブーストにはそれがない。

POSで高いシェアのSquareが送金アプリを皮切りに支払い領域にまで進出し、成長しているというのが面白い。

POSだけじゃない。3つの業界に垂直統合SaaSを拡張するSquare

Square for Restaurants(スクエア・フォー・レストラン)はレストラン業界固有のPOSサービス・レストランのすべての業務を支援するソフトウェアプラットフォーム

そして美容院など向けの予約システム Square Appointments(スクエア・アポイントメント)

そして小売業向けのSquare for Retail(スクエア・フォー・リテール)

この3つの業界垂直統合SaaSのリリースで、ついにSquareのGPVの8割をカバーした。

GPV-Square

ただのPOSプロバイダーを超えたビジネスパートナー化が進む。

Cash AppやシンプルなPOSと、顧客の接点というビジネスにおける重要レイヤーをおさえているSquareは、コア部分から周辺領域に”land and expand”しやすい。

急成長するオンラインフードデリバリーでサンフランシスコでドミナント戦略を展開

傘下のオンラインフードデリバリーのCaviarが前年比2倍の売上高成長率(2018Q2時点)

収益性の高いサンフランシスコ市場でトップを維持したまま好調だということが分かった。

また、Caviarを補強するケータリングサービスのZestyの買収も売上増に寄与。

オンラインフードデリバリーではグラブハブがレストランのPOS・QRコード決済・CRM(リワードプログラムなど)など一連のサービスを提供するSaaSのLevelUpを買収したが、ここまでSquareの近況をみて分かる通り、レストランにおいて部分的にグラブハブとかぶっている。

GrubHub, Inc.【NYSE:GRUB】 グラブハブは米国のオンラインフードデリバリー最大手。 出前を注文したいユー...

また予約システム+決済もヨガスタジオに強みのあるMindbodyなどとかぶっているし、各業界に垂直統合サービスを展開するには戦線が拡大している感じもあったが、SquareのGPVのシェアを見ての通り、この3つの垂直統合はSquareにとってマストだった。

時間がきたので今日はここまで。

Squareの決算を時系列でまとめる

Square ’18 Q2決算> 2018/8/1
EPS $0.13 予想 +$0.01
売上 $385M (+60.1% Y/Y) 予想 +$17.41M

SQ-2018Q3guidance

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