CRM世界シェア1位のSalesforce決算まとめ【NYSE:CRM】

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Salesforceの2019Q2決算(決算日2018/8/29)についてまとめます。

Salesforceについては以前に解説記事を書いているのでこちらも参考にしてください。

Salesforce.com, inc.【NYSE:CRM】 セールスフォースは1999年の創立以来、従来のデスクトップCRM(顧...

Salesforceの決算を時系列で毎回まとめる

まずは売上高成長率が鈍化していないかどうかのチェックと、サブスクリプションビジネスの状況の確認。

Salesforceの最新決算データをビジュアル化(随時更新)>

このようにサブスクリプションおよびサポート売上高推移がキレイに積み上がっている。

Salesforceのカバー範囲はかなりフルレンジで広く、CRMという強力なコアを中心に買収で補強しながら顧客企業のニーズをくんでクロスセルしていっている。

Salesforce ’19 Q2決算> 2018/8/29
EPS $0.57 予想 +$0.10
売上 $3.28B (+27.1% Y/Y) 予想 +$50M

Mulesoftの買収による寄与は売上高のうち$122M

Q3ガイダンス
売上 $3.355B~$3.365B (コンセンサス: $3.36B)
EPS $0.49~$0.50 (同: $0.54)

FY19ガイダンス
売上 $13.125B~$13.175B (コン: $13.13B)
EPS $2.50~$2.52 (同: $2.31)

Salesforce ’19 Q1決算> 2018/5/30
EPS $0.52 予想 +$0.06
売上 $3.01B (+25.9% Y/Y) 予想 +$70M

Salesforce_FY19Q1_Financial-Summary

Salesforce_FY19Q1_Revenue

Salesforce_FY19Q1_Subscription-Revenue-by-Cloud

当初からSalesforceの中核だったセールスクラウドの売上高成長率はそれほどでもないが市場の成長速度より33%上回る成長。

そのセールスクラウドの売上構成比率を追い越しそうなサービスクラウドもかなり成長してきた。

たとえばSalesforceの副会長キース・ブロックは決算カンファレンスコールにおいて、サービスクラウドのサービスのひとつField Service Lightning(FSL)の需要が驚くほど高いと取り上げている。

フィールドサービスとは?
自販機のルート巡回で商品補充したり、訪問修理などで技術者を派遣したりと、現場(Field)で行う設置・保守・メンテナンス業務で、その際には作業情報や顧客情報などが手元に必要で、そこをSaaSで効率化していくサービスに需要が高まっている。

コールセンターからケース管理までシームレスに効率化できるという。FSLは世界最大の食品飲料会社の1つ(コカ・コーラかペプシコのことだろうか?)が導入したようだ。

そして、かなり伸びているCommerce Cloudは、最近マーケティングにおける競合企業であるAdobeが主に大企業向けで人気のEC構築サービスMagentoを買収し対Salesforceで必要なパズルのピースを埋めてきた。

アドビシステムズ(Adobe Systems Inc)は1982年創業のフォトショップで有名なソフトウェア会社。 2005年に...

Salesforceは先手をうっており過去にB2CのECプラットフォームであるDemandwareを買収後、コマースクラウドとして統合し、さらにB2BプラットフォームのCloudCrazeを買収しコマースクラウドを拡張しようとしている。

Salesforce_FY19Q1_Revenue-by-Region

Salesforceは売上の米国比率がかなり高く、米国外での成長余地はまだまだあるだろう。

Salesforce_FY19Q1_Operating-Cash-Flow

Salesforce-Acquisition-History

APIベースの統合プラットフォームMulesoftをSalesforceが買収している。

他社のレガシーシステムにロックされているデータを解放し、販売、サービス、およびマーケティングなどを単一のシームレスな顧客体験に統合していくことを支援するのがMulesoftを買収したSalesforceの狙いの1つ。

ベンダーロックインからの解放という視点から重要視される「MuleSoftプラットフォームの中立性」には真摯に取り組むという。

たとえば、Salesforceに買収されたからといって統合を妨害するようなことはしないということ。システムがSalesforceに関係しているかどうかに関係なく、すべてのシステムを接続できるようにする。まぁこれは当たり前の話であって、それができなければMulesoftの価値はないのだから。

そういえば、タイムリーにSalesforceの創業経緯にフィットするAmazonの取り組みが面白かった。

Salesforceは、米国株式投資番組の愉快な司会者かつ投資家のジム・クレイマーがクラウド・キングに選定しており、以前からジム・クレイマーはSalesforceの創業者Marc Benioff CEOをよく番組に呼んで話を聞いている。

最後に、カンファレンスコールにおいてSalesforceのクラウドサービスそれぞれで利用可能なAIサービスのEinstein(アインシュタイン)で利用された予測件数が前四半期の2倍の1日20億件まで利用が進んでいるという。理由の1つは使いやすいからだ、と。

セールスフォース・ドットコムの株価

過去の決算ログ:

Salesforce ’18 Q4決算> 2018/2/28
EPS $0.35 予想 +$0.01
売上 $2.85B (+24.5% Y/Y) 予想 +$40M

全てコンセンサスを超えるガイダンスを提示。

’19 Q1ガイダンス
売上 $2.925B~$2.935B (予想$2.9B)
調整後EPS $0.43~$0.44 (予想$0.37)

FY19ガイダンス
売上 $12.6B~$12.65B (予想$12.55B)
調整後EPS $2.02~$2.04 (予想$1.75)

Salesforce ’18 Q3決算> 2017/11/21
EPS $0.39 予想 +$0.02
売上 $2.68B (+25.2% Y/Y) 予想 +$30M

…とあるがAWSと同様に2017年11月6日からグーグルともクラウドで提携した。

セールスフォースは「AWSとの関係に変更は無い」と、AWSとGCP(Google Cloud Platform)を併用する方針。

また、セールスフォース製品のコンサルティングやシステム構築を手掛ける、セールスフォースのトップパートナーのブルーウルフを2016年に買収したIBMとの関係もAI以外でも強化していく方針のようだ。

ということで、セールスフォースの決算ごとにキャッチアップし更新していきたい。

Salesforce.com, inc.【NYSE:CRM】 セールスフォースは1999年の創立以来、従来のデスクトップCRM(顧...

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