カルビーの大株主、PepsiCo【NASDAQ:PEP】の決算まとめ。フリトレーが大きな柱。

Frito-Lay
PepsiCo, Inc.【NASDAQ:PEP】

PepsiCoは世界の10大食品会社のうち1社で、コカコーラに対し対抗ブランドとして成長してきたペプシコーラが有名。

このように飲料だけではなくドリトス、Lays(ポテトチップス)などのスナックなどのメーカーでもある。

Frito-Lay-North-America

スナック部門の中でも特に北米フリトレーだけでPepsiCoの売上高の25%を占めており(2017年)、また食品カテゴリがPB(プライベートブランド)に侵食される中でも、競争力の高いスナックブランドで北米フリトレー部門は営業利益の42%を占める最重要部門となっている。

*PepsiCoについては以前記事を書いている。

ペプシコ(PepsiCo, Inc.)は、世界2位の食品・飲料企業でドリトスなどのスナックを中心とした食品部門とペプシコーラやトロピカー...

PepsiCoの業績(2011-2017年の間、売上は横ばい)

<北米はスナック・フード・飲料部門に分けた業績>
FLNA: Frito-Lay North America
北米フリトレー(ポテチやトルティーヤチップスなど)
QFNA: Quaker Foods North America
北米クエーカー・フーズ(シリアルやグラノーラバーなど)
NAB: North America Beverages
北米飲料部門(ペプシコーラやマウンテンデューなど)

<北米以外の報告部門は飲料・フード・スナック全て含む>
ESSA: Europe Sub-Saharan Africa
欧州・サハラ砂漠以南
AMENA: Asia, Middle East and North Africa
アジア・中東・北アフリカ
Latin America
南米(国としてやばいことになってるベネズエラの子会社の非連結化の影響あり)

ベネズエラの子会社の非連結化の影響は以下の通り

PepsiCo-Venezuela

成熟企業だけあって比率があまり変化がないが、過去3年でいえばフリトレーだけ連続増収増益ということが分かる。

PepsiCo-FLNA

それはなぜか?

まず、基調としてスナックは食品カテゴリの中でも成長しているカテゴリである点。

苦戦する食品カテゴリの中、相対的に成長しているスナックカテゴリ

スナック大好きアメリカ人。

レガシーな食品企業はかなり低成長な業績の中、小売店舗の棚を占拠してれば小規模企業に対し障壁となっていたものがECの台頭(棚が無限化)やSNSで心をつかんだ新興ブランド(とそこに投入されるマネー)の成長、味覚の変化でなかなか苦戦していた。

食品セクターは全般的に戦略の見直し、コスト削減などが強いられていた。

キャンベルスープなどもスナック会社にコンバート中。

米国最大のチョコレート会社のハーシーすら(ソルティー)スナックの比率を高めている。

と、ざっくり食品カテゴリの厳しい環境(一時的かどうかはともかく)の中でもスナックカテゴリが堅調だったことから、食品会社の多くがスナック企業を買収するなどの動きが目立っていた。(あるいは”人間向け”の食品をあきらめてペットフード企業の買収に動く企業すら…)

前述したように北米フリトレーがPepsiCoの営業利益の42%を占めるほど存在感のあるスナック部門なのだが、それだけにスナック事業をスピンオフした方がいいというアクティビストの圧力もうけている。シリアルや飲料部門がイマイチな伸びであることをふまえると納得。

ただでさえ、砂糖税や炭酸飲料の不人気化(ボトルウォーターは伸びている)で、新興スナックブランドを買収しながらスナック会社として独立経営した方が効率が良さそうだが。

スナック=身体に悪いもの、という背徳感を軽減するためにBFY(Better for You)というコンセプトで自然な素材、減塩、低カロリーを目指したスナックも注力。

BFY

BFYはカルビーも同様のコンセプトの商品を手がけている。(ちなみにカルビーはPepsiCoが株式の2割を保有する大株主。)

最近も素材そのままのナチュラル派に訴求したスナックのBare Snacksを買収している。

プロバイオティクスドリンクのKeVitaを買収したり、身体に良い自然派のフード・飲料にシフトしている。(健康系で迷走したマクドナルドが復活した前例があるように顧客はスナックに本当にそれを求めているのかはともかく)

少なくとも従来のソーダ飲料は消費者の嗜好の変化によってか低迷しており、PepsiCoも飲料ジャンルの多角化をはかっている。

たとえばPepsiCoはボトルウォーターブランドのAQUAFINA(アクアフィーナ)を手がける。

また、PepsiCoは2018年8月にSodaStreamを32億ドルで買収を発表している。

ソーダストリームは数秒で炭酸水を自宅で作れる家庭用炭酸水マシーン+二酸化炭素シリンダーの消耗品ビジネス。

またコカ・コーラがコーヒーチェーン+コーヒーマシーンのコスタを買収するなど飲料大手は多角化に忙しい。

<PepsiCoの株価>

PepsiCoの決算を時系列でまとめる

PepsiCo ’18 Q4決算> 2019/2/15
EPS(Non-GAAP) $1.49 予想 =
売上 $19.52B (-0.1% Y/Y) 予想 =
既存事業ベース +4.6% Y/Y

PepsiCo ’18 Q3決算> 2018/10/2
EPS $1.59 予想 +$0.02
売上 $16.49B (+1.5% Y/Y) 予想 +$130M

<FY2018ガイダンス>
売上高(コア・オーガニック) 3%~

PepsiCo ’18 Q2決算> 2018/7/10
EPS $1.61 予想 +$0.09
売上 $16.09B (+2.4% Y/Y) 予想 +$50M

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