ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs Group Inc)は1869年創業の世界有数の名門投資銀行。
投資銀行業務、機関顧客向け業務、取引業務(株式、債券、通貨などの金融資産や不動産の売買等)、富裕層へのプライベートバンキング業務、保険業務などを行なう。1950年代には米国証券業界初の機関投資家営業部隊を組織し、M&A部門を他社に先駆けて設置するなど勢力を伸ばし、1999年にはパートナーシップ形態に終止符をうち上場、2013年9月20日にNYダウ工業株30種平均指数銘柄に採用されました。
GS株価チャート
2008-2009年頃の金融危機では他の投資銀行に比べれば傷は浅かったものの、手元資金の流動性の問題が切羽つまってしまいバフェット率いるバークシャー・ハサウェイに救済を申請し(優先株を50億ドル分引き受け)その結果バークシャーが6位の大株主になる。
度々、陰謀論のターゲットになることがある同社だが、実際にCDOに関する利益相反ではペナルティーを受けている。欧州委員会委員長の天下り先にゴールドマンは不適切だと揉めるなど金融・政治に幅広く影響を及ぼす話題の金融大手だ。
ゴールドマン・サックス業績推移グラフ
* 2009年FCFは当サイトデータ表示の便宜上0にしています
元GSヴァイス・プレジデントのGreg Smith氏がNY Timesに「Why I Am Leaving Goldman Sachs」と寄稿したり本を出すなどし、その内容が面白い。
端的に言えば「昔は顧客の利益を第一に考えていたが、今はどうなのよ」という内容である。彼が入社した2001年ごろはまだ社員であることを誇れる素晴らしい会社だったという。
競合・参考企業
モルガン・スタンレー(MS)
―Morgan Stanley
JPモルガン(JPM)
―JPMorgan Chase
バンク・オブ・アメリカ(BAC)
―Bank of America
―メリルリンチが傘下に
みんなの投資分析とコメント
GSも元VPグレッグ・スミスの本は「訣別 ゴールドマン・サックス」ですね。GSの内部が活き活きと描かれていて面白いです。いわゆる下品な暴露本という感じではなく。
M&Aが盛んですがその手数料支払いで証券会社は儲かってますね。不動産のような両手取引もあるんでしょうか?
最近のだとシェルとBGグループの巨大買収でGSは5000万ドル近いM&A手数料収入が見込まれるそうです。。直近だと投資銀行手数料収入ではJPモルガン・チェースとゴールドマンがほぼ同じぐらいですかね。
それでも投資銀行手数料自体は縮小の一方でQ1では2012年以来の低い水準ですから、低金利は銀行にはやはり不利なのでしょう。
ライバル投資銀行と比較するとGSはコモディティに力いれてますね。とっくにライバルは撤退ぎみですが。
もちろんGSは現物コモディティの取引や輸送などを特例で認められている2行のうちの1社というのもあるでしょう。この特例も批判を浴びているのでいずれ他社に開放されるとは思いますが。
GSって住宅ローン担保証券(MBS)の不正販売で罰金まだ確定してないんでしたっけ?
ほとんどの他行はもう確定で支払い済ですよね。
ゴールドマンはM&A市場で強いですね。
ライバルのモルガン・スタンレーも手強いですがGSは2014年の世界のM&Aディールを務めた取引額ランキングで首位でしたしね。今年はどうでしょうか。