Amazon決算まとめ【NASDAQ:AMZN】

Amazon-Earnings-Results
Amazon.com Inc.【NASDAQ:AMZN】
アマゾン決算のまとめ記事。

Amazonの四半期ごとの業績推移グラフ

<Q1’1コメント>
✓ 全体的に成長ペース減速、海外は為替の影響除けば+16%成長。

✓ 営業利益率の改善トレンドは続く。

✓ AWSは41.4%成長とまだ強い。

✓ AWSの営業利益が全体の半分を占める。

<Q4’18コメント>
実店舗が前年比-3%と買収したWhole Foodsの不調が懸念されたが、CFOによるとデジタル売上高カウント分や買収の影響によるカレンダー調整で同じ条件で比較すると6%成長だったという。

<Q2~Q3’18コメント>
海外部門は投資先行で営業利益率はマイナスが続いていたが微妙に改善しつつある。

相変わらずAWSのドル箱っぷりがすごい。AzureやGCPなど競合プレッシャーにも関わらずAWSの売上高成長率が再加速していた。

安定的に伸びるサブスクリプション事業(Amazon Primeメンバーシップ収益等)や、広告事業(Otherの中の一部)が急成長している。

Amazonの決算を時系列でまとめる

Amazon ’19 Q1決算> 2019/4/25
EPS $7.09 予想 +$2.44
売上 $59.7B (+17.0% Y/Y) 予想 +$20M

海外の成長率がついに一桁台の9%に。AWSは+41% Y/Y

Q2売上高ガイダンス>
$59.5B~$63.5B (予: $62.37) +13%~20% Y/Y

Amazon ’18 Q4決算> 2019/1/31
EPS $6.04 予想 +$0.39
売上 $72.4B (+19.7% Y/Y) 予想 +$520M

Amazon ’18 Q3決算> 2018/10/25
EPS $5.75 予想 +$2.66
売上 $56.57B (+29.3% Y/Y) 予想 -$540M

特にAWSの営業利益率が上昇。過去の動きからするとまた値下げしてシェアの維持をはかるのでは。

海外成長率が大きく減速。

Q4(第4四半期)が慎重な見通しでAmazonはガイダンスで売上高を665億~725億ドルと予想(前年比+10~20%)

ここぞとばかりにAWSの減速でAzureガー…というネガティブなコメントが見られるものの、AWSのここまでのデータを見る限りAzureとAWSの前年比成長率を比較してみると規模が大きいAWSにしてはふんばった方か。

単純に過度の期待剥落と、結局のところ最もプロフィタブルな北米市場でAmazon Prime会員数も約1億人と飽和感が見えてきており、じゃあ海外はというと米国ほどは儲からない(今の所)。というわけで投資家のユーフォリアも正常化し、Amazon時価総額1兆ドルタッチ天井を警戒していたがジンクスを具現化してしまったようだ。

Amazon ’18 Q2決算> 2018/7/26
EPS $5.07 予想 +$2.54
売上 $52.9B (+39.4% Y/Y) 予想 -$470M

北米売上高 +44% Y/Y
AWS +49% Y/Y

1Qと同じくAWSが前年比+49%など詳細はこの記事の上部のグラフでビジュアル化している。

Amazon ’18 Q1決算> 2018/4/26
EPS $3.27 予想 +$2.02
売上 $51.04B (+42.9% Y/Y) 予想 +$1.1B

AWSが前年比+49%と成長再加速している!

2018Q1AWS

2018Q1FCF-Amazon

フリーキャッシュフローマージン+売上成長率で見れば問題なし。

2018Q1-Net-Sales-Amazon

2018Q1-Net-Sales-Mix-Amazon

2018Q1-North-America-Sales-Amazon

北米のECで巨大なシェアを獲得し続けるAmazonの無双っぷりは止まらない。

売れまくったAmazon Echoのようなヒット商品を自ら新規開拓できる失敗を恐れない先行者であり、Amazonプライベートラベルで次々と非パワーブランドをコモディティ化していく恐ろしさ。

2018Q1-International-Sales-Amazon

インドなど海外では先行投資として支出がかさむが、将来のマーケットを考えるとここは耐え時だろう。

少なくともAmazonが進出して力を入れている国はAmazonプライムビデオなどでアテンションを獲得してそのままAmazonをECのファーストチョイスとしてくれるユーザーを囲い込むことがうまくいっている。

AWS-2018Q1

広告収入が激増しており、広告事業だけでGoogleやFacebookに次ぐ第3の存在になりそう。

Amazon Echoが爆発的に売れているということもあり、スマートスピーカーの用途はやはり音楽が多く、その流れでEcho所有者に特別価格を提供することもあってかAmazon Primeの数千万人のユーザーがAmazon Musicを利用しており、Amazon Music Unlimitedの購読数は過去6ヶ月間で100%以上増加。

Amazonプライム会員が1億人突破。

Amazonの影響力は他のECサイトにも決済方面で伸びる、Amazon Payは着々と浸透。

AmazonはPrime会員費という数千億円もの”予測可能性の高い”売上高を”先に”手にしキャッシュを回転させることができ、Amazon経済圏に囲い込める。その上、Prime会員は非会員より2倍以上Amazonで買ってくれる。

Amazon ’17 Q4決算> 2018/2/1
EPS $3.75
売上 $60.45B (+38.2% Y/Y) 予想 +$620M

Alexaのエコシステム形成が進んだのが印象深い。

Amazon-20174Q-FCF

Amazon-2017Q4-FCF-Repayments

Amazon-2017Q4-FCF-Repayments-AAUXL

Amazon-2017Q4-Net-Sales

Amazon-2017Q4-Net-Sales-TTM

ECは市場がとてつもなく巨大なのでこの規模でもまだ成長余地があるのが良い。

Amazon-2017Q4-Operating-Income

Amazon-2017Q4-Operating-Income-TTM

Amazon-2017Q4-Net-Income

Amazon-2017Q4-North-America

米国の年末商戦ですさまじい結果を出した。

Amazon-2017Q4-International

主に激戦のインドでシェアを確保するため先行投資を行っているので赤字は大きい。

Amazon-2017Q4-AWS

AWSの売上高は51.1億ドルと市場予想の50億ドルを上回った。

AWSの強さは相変わらず。

Amazon-2017Q4-Shares

家具のプライベートブランドを2ブランド投入。カバーの足りなかった家具に力を入れつつある。

Alexaの驚異的ヒットにさすがのベゾスも驚く。Alexaはすでに3万スキル数を超えた。

2017年、数千万個ものエコーが売れた。

自動車向けを含むAlexa音声サービス(AVS)も拡大。

Amazon Payを使って決済できるAlexaの課金要素が拡大しそうだ。有料スキルやサブスクリプションが徐々に開放されており、スキルによるマネタイズが可能になることでより一層Amazon Alexaエコシステムが強化されそうだ。

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