ワンストップ型ビジネスソリューションの巨人 IBM

IBM

IBM(International Business Machines Corp.)は企業や公的機関にハード・ソフト・サービスを中心にワンストップ型のビジネスソリューション(戦略策定・分析・開発・運用保守など)を提供する。

1911年の創業以来コンピューター業界の巨人(ビッグブルーと呼ばれていた)だったが現在はハードウェア部門は縮小しつつ、コンサルティング等サービス事業の比重が増している。ダウ平均株価指数には1979年6月29日に採用された。

IBM株価チャート

IBMの知財戦略
1993年から2014年までの22年間連続で米国での特許取得件数で第一位(特許取得件数が年間7000件を超える)これにより通算100億ドルを軽く超える特許使用料収入がある。使用しているパテントライセンス交渉のテーブルにつかない他社を特許侵害で提訴(Amazon、プライスライン)したり、また、それに伴うTwitterやFacebookからの特許の買収にも応じている。

IBMの戦略テーマ

クラウド・コンピューティング
IBMクラウド事業は戦略策定から構築・運用・管理までフルラインアップで提供

データ分析
ビッグデータによる分析
―Twitterと投稿データ分析で提携
IoTファウンデーション
―センサーを搭載した機器やスマートフォンで生み出される情報の収集・分析
ワトソン・ヘルス(健康情報・医療データ解析)
―Apple、J&J、メドトロニックと提携

モバイルとソーシャル
IBM MobileFirst (モバイル・ファースト)
―企業のモバイル機器管理のビジネスプロセスとワークフローの簡素化・改善支援
―Appleと提携しiPhoneとiPad専用の業務アプリにも進出
ソーシャル技術
―顧客・ビジネスパートナー・社員とのコミュニケーションの改善・コラボレーション促進

セキュリティ
導入や監視、コンサルテーションを含む包括的セキュリティー・サービス

IBMの業績推移グラフ

ハード・ソフト・サービス

サービス部門
ビジネスコンサルティング
アウトソーシング
システムインテグレーション(SI)
メンテナンス
ファイナンス(IBM製品やサービスに付帯する金融サービス)

ソフトウェア部門
Cognos、Lotus、WebSphereなどのソフトウェア開発・システム運用管理・アプリケーション基盤統合等

ハードウェア部門(IBM Systems)
IBM System z
―滅びゆく恐竜といわれたメインフレーム事業を巨額の投資で再発明
Power Systems
―オープン化へ舵を切ったサーバー
ストレージ

選択と集中による事業ポートフォリオの遷移

2004年: PC事業を聯想集団(レノボグループ)に売却

2006年: 企業向けプリンター事業をリコーに売却

2013年: 人気クラウドサービスのSoftLayerを買収しIBMクラウドの主力に

2014年: 低価格サーバ事業(x86サーバー)を聯想集団(レノボグループ)に売却

2014年: 不採算の半導体事業をグローバルファウンドリーズに15億ドル支払って譲渡

クラウドコンピューティングの競合企業

アマゾン・ドット・コム(AMZN)
―Amazon.com, Inc.
マイクロソフト(MSFT)
―Microsoft Corporation
グーグル(GOOGL)
―Google inc
オラクル(ORCL)
―Oracle Corporation
ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)
―Verizon Communications Inc.
ヴイエムウェア(VMW)
―VMware, Inc.
デジタルオーシャン
―Digital Ocean
ジョイエント
―Joyent, Inc.
コンテジックス
―Contegix

ビッグデータ分析の競合企業

オラクル(ORCL)
―Oracle Corporation
SAP(ADR:SAP)
―SAP SE(ドイツ)
インフォマティカ
―Informatica
―英投資会社パーミラ等に53億ドルで身売り
テラデータ(TDC)
―Teradata Corporation
EMCコーポレーション(EMC)
―EMC Corporation

みんなの投資分析とコメント

  1. 匿名投資家 より:

    IBM 2014年10-12月期 Q4決算

    純利益: 1株当たり5.51ドル
    前年同期: 5.73ドル
    退職や買収等除くと: 5.81ドル
    市場予想: 5.41ドル

    売上高: 241億1000万ドル
    前年同期: 273億9000万ドル
    市場予想: 247億7000万ドル

    各部門の前年同期比売上高
    サービス部門: 7.6%減
    ソフトウエア部門: 6.9%減
    ハードウェア部門: 39%減

    15年通期の1株利益の見通し: 15.75~16.50ドルに引き下げ
    アナリスト予想平均: 16.51ドル

     

    人工知能「ワトソン」の商業化に向けて10億ドルを投資するなどしていますね。

    AI領域ではGoogleが本気を出しているので、IBMはソフトバンクと提携なんてしてる場合じゃないように思うのですが、見込みはあるのでしょうか?

  2. 匿名投資家 より:

    IBM 2015年1-3月期 Q1決算

    純利益: 23億3000万ドル(1株当たり2.35)
    前年同期: 23億8000万ドル(1株当たり2.29)

    *自社株買いによりEPSは前年同期比で増加

    継続事業ベース: 1株当たり2.91ドル
    前年同期: 2.68ドル
    市場予想: 2.80~2.83ドル

    *継続事業ベース=リストラ・退職費用等除く

    売上高: 195.9億ドル
    前年同期: 222億4000万ドル
    市場予想: 196.8億ドル
    為替変動と事業売却の影響を除く売上高: 前年同期並

    *つまり売上高12%減ではあるものの、為替差損と、事業再編の真っ最中のため事業切り離し(低採算事業撤退)していることがきいている。記事にあるとおりの戦略テーマにIBMは軸足を移しており、そのテーマのうちの1つであるクラウド事業の売上高は為替差損を除くと+75%と競争激化のクラウド業界においても成長中。

    買収したクラウド企業はAWS(Amazon Web Services)との差別化もできているし、期待ができるのではと見ているがどうか。もちろん事実として減収が12四半期連続と続いているということから目を背けてはいけないが。

  3. 匿名投資家 より:

    四半期配当が1.10ドルから1.30ドルと18.2%も増配されましたね。

    これで20年連続増配ということになります。配当金目的でも今の3%の配当利回りは悪くないかなと買い増しを検討しています。

    今ならまだウォーレン・バフェットよりも安く買える水準ですかね。

  4. 匿名投資家 より:

    バフェットやチャーリー・マンガーが2015年バークシャー・ハサウェイの年次株主総会で言うように、IBMの強みは「適応力」でしょうね。

    もともとはパンチカードなどで市場を席巻した事業など3社が合併してIBMができました。

    今ではほとんどパンチカードは使われていませんが、その後移行した事業であるコンピュータにおけるIBMのプレゼンスは現代史では大きかったように、またIBMは次の時代のキーになる足がかりを今ちょうど構築している転換期だと認識しています。

    トップラインは減少していますが、それだけに注目するともったいないように思います。

    ジリ貧で低採算性の事業を続ける日本企業より、一時的な痛みを恐れずに時代に適応していくIBMは今のバリュエーションでは悪くないと思うのですが。

    次の数十年を見据えた転換期としての買い場だったと信じて買い増してきました。

    IBM創業の元になった企業のうちの1社、パンチカードを使用したデータ集計機のタビュレーティング・マシーンズはアメリカの統計学者であり発明家であるハーマン・ホレリスによって創業されました。彼のパンチカードを使用した集計マシンは国勢調査に採用されています。

    そのタビュレーティング・マシーンズと、秤のコンピューティング・スケール・カンパニーと、タイムレコーダーのインターナショナル・タイム・レコーディング・カンパニー(旧ブンディ・マニュファクチャリング)とあわせた3社が合併しコンピューティング・タビュレーティング・レコーディング(Computing Tabulating Recording Company 略C-T-R)となったのがIBMの前身です。

    パンチカード事業だけをそのまま続けていたら今のIBMはありません。同様にメインフレームだけをやっていても次のIBMはないかもしれません。デュポン社などもそうですが、生き残っていくような高収益体質の会社は100年単位で事業再編がうまいのです。

  5. 匿名投資家 より:

    しかしIBMはどれも後続ランナーすぎませんか?
    クラウドは確かに伸びていますが、IBMの他事業をカニバリしてるように思えますし…
    先行者であるAWSに勝てる要素あるんでしょうか。
    世界最初のハードディスクを作った頃のIBMの面影は今や無いのでは。

    たしかに様々な研究は行っていますが、それが将来の売上にどれほど貢献できるのか未知数でそれを待ち望むのはギャンブルかと。

    バフェットが買ってるという理由だけでPERだけ見て買うのではなく、今後50年永続的に利益を生み出し続けられるのかどうかという視点で見れば、もっと手堅い銘柄は他にあると思いますよ。

  6. 匿名投資家 より:

    IBMのIaaSビジネスにおけるSoftlayerは期待できますが、IBMにとってはかなり痛みを伴うクラウドへの移行ですし、AWSの圧倒的シェアとマイクロソフトの2強が固定してしまうような気もするんですがどうなんでしょう?そもそもAWSに至ってはIBMなどの他社よりも痛みの伴わない展開の動機がありますし。

    株主による配当や自社株買い圧力は構造改革中のIBMのようなIT企業にはむしろマイナスなんじゃないかと思っています。

  7. 匿名投資家 より:

    IBM微妙な決算だね。EPSが期待以上でもトップライン(売上高)がシュリンクしたまま。最も悲観的なアナリストの売上予想すら下回る。

    これだけ大規模な変革が求められているのに高配当・自社株買いに縛られているのが気の毒。

    これぞバリュートラップなような気もしなくはないが、為替の逆風を取り除けば悲観するほどでもないか。しかし銘柄というものは他にも無数にあるのであって、バフェットが買ってなかったら買ってた人もいないのでは?

    とはいえ、人工知能×ビッグデータ×医療 というテーマは期待できそうだけどね。まあそれならGoogleもやってることだよね。

  8. 匿名投資家 より:

    IBMの米国と英国、アイルランドでの一部取引の会計処理(売上高の計上方法)についてSEC(米国証券取引委員会)が調査を実施しているということで株価が下げましたね。

    IBMは今のところふんだり蹴ったりですね。ウォーレン・バフェットはこんな時にも買うんでしょうか…

  9. 匿名投資家 より:

    バフェットは今回もIBM買い増しか。
    無限ナンピン続ける気なのかね。

  10. 匿名投資家 より:

    IBMがブロックチェーン分野で動きだしましたね。それとも以前から?

    ブロックチェーン技術を用いた世界最大級のオープンソースプロジェクト「オープンレジャー・プロジェクト」をIBMが発足。

    銀行業務以外のトランザクションでもビジネルレベルで実用水準のオープンソースの分散レジャーフレームワークの構築(パブリックブロックチェーンではなく)ができるならば、IBMは銀行業務などの支援に強いですし、注目したいところですね。

    ただ、今はどこもかしこもブロックチェーン分野に投資・参入をはじめている段階ですから序盤からレッドオーシャン懸念です。儲かるか儲からないかといったらあまり期待できそうにありませんが…

    最近のIBMのオープンソースへのコミットは勢いついてきましたけど、従来事業のトップラインを削っていく中で、うまく宝の山あてられるでしょうか?

  11. 匿名投資家 より:

    IBMがUstream買収ってたまげたな。一体何に使うというのか…

    正直二流の小粒買収繰り返してるけど、大丈夫なのだろうか。クラウドだってMicrosoft Azure使った方がよくね?