アマゾン・ペイ・プレイシズ(Amazon Pay Places)で決済ビジネスがアマゾンの手中に

もともとAmazon Pay(アマゾンペイ)という、Amazonアカウントを持っている人が、ZOZOTOWNなどのネットショップで商品を買う時に会員登録しなくてもAmazonアカウントで決済できるようにする仕組みで、いうなればAmazonが決済代行して手数料チャリンチャリンビジネスを拡大していたわけなのだが、

amazon pay places

Amazonアカウントもってる人がスマホで店舗の決済をできるAmazon Pay Places(アマゾンペイ プレイシズ)が登場。つまり、実店舗でも使えるようになった。

AmazonアプリのAmazon Pay Placeをひらいて、ファーストフードだったら店舗にいく前にスマホでAmazon Pay Placeの該当店舗ページから事前にメニューをみて注文・決済して、店についたら注文した商品をレジに並ばずに持ち帰ったりできるような仕組み。

スターバックスのモバイルオーダー&ペイ(Mobile Order & Pay)みたいのが広く利用できるやつ。

最初は、アメリカのTGI Fridaysレストランの一部でテスト。

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全米の裕福な世帯の8割が会員のAmazon Prime会員のリーチ力で無数の店舗のMobile Order & PayをAmazonがプラットフォーム化し飲み込む

これヤバイやつだ。

中途半端な自社ネットショップよりAmazonで販売したほうがいい時代になってきたように、スマホ決済の Mobile Order & Pay も自社で外注あるいは内製でやるよりAmazon Pay Placesエコシステムの中に入ってAmazonの顧客に見つかるようにしたほうがいい時代になりかねない!

なぜならモーニングスター調査によるとAmazon Prime会員はアメリカで7900万世帯に到達しているし

なにより裕福な世帯の8割がアマゾンプライム会員なので、優良顧客に対してリーチでいるプラットフォームができたら利用せざるを得なくなるだろう。

スターバックスはもちろん、マクドナルド、チックフィレイ(Chick-Fil-A)、シェイクシャック、パネラブレッドなど続々とモバイルオーダー&ペイを導入し、レジ待ち回避できて便利すぎて当たり前になってきている時代の流れに取り残されないためにも自社でやるかAmazonプラットフォームでやるか、という状態になりそうだ。

*スタバはモバイルオーダー&ペイが人気すぎて、それすなわち「ピックアップ待ち客」が可視化されていないステルス状態なので、実店舗のレジ待ちの行列が解消されない事態になったほどだ。

Amazonストアピックアップでスーパーマーケット影響圏を拡大する


ウォルマートやクローガーなどの大手小売チェーンは自社アプリで事前にスマホで商品を選んで店舗の店員に選択した商品をピックアップして袋につめて準備しておいてくれて車に積んでくれるピックアップサービスをやっている。Mobile Order & Payはこのストアピックアップと本質的には同じ仕組みなのでいつでもAmazonは水平展開できる。

競争過多なスーパーは各社赤字でも取り組まないとネットやミールキットなどに顧客を奪われかねないのでこのストアピックアップに取り組んでいるのだが、弱小スーパーは自社でこのようなシステムを取り組むのが難しい。

そこでアマゾンペイプレイスがストアピックアップも対応することで、中堅スーパーでもシステム維持コストをAmazonに外注し、クローガーやウォルマートなどの大手とも戦える状態となるのだ。

もちろんAmazonは決済手数料をいただけるので、Amazonはスーパーを出店しなくてもスーパーの利益のうちの2.9%+$0.30の手数料をいただきながらスーパー影響圏を拡大できるのだ。

そもそもアマゾンは富裕層のスーパーのWhole Foodsを買収しているので、自社内でいくらでもテスト可能でもある。

ちなみにターゲットはストアピックアップを外注していたが採算があわなくて一旦やめて最近再度取り組んでいる。大手でも難しいのがストアピックアップで、Amazonがプラットフォーム化してベストプラクティスを生み出してくれれば中小スーパーにとってはありがたい(そしてAmazonに組み込まれるのが怖い)

さらに、Amazonマーケットプレイスに出店する業者向けに巨額の融資をしているように、アマゾンペイ プレイスでの決済動向から独自の与信を行って実店舗にも融資をはじめることだって視野にいれているかもしれない。

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Amazon Pay自体もオンラインショップで導入する店舗が増えているし、有名なZOZOTOWNですらAmazon Payを導入するのに、よく知らない1度しか使わないかもしれないネットショップに誰が個人情報・クレジットカード情報を入力して会員登録して商品を買うという長いステップを踏むというのだろう?

それと同じような現象がAmazon Pay Placeでも起きるのは間違いない。

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ちなみに、VISAやMastercardとはAmazonクレジットカードで提携しているくらいで、Amazon PayはVISAやMastercardなどのクレジットカードがデフォルトのため、クレジットカード業界にとっては問題ないと思われるが、決済ビジネスとして顧客が扱う(触れる)一番上のレイヤーの端末・サービスを支配する側に立たれると(Apple Payも含め)、いつ掌かえすかわからないのでそれは怖い。

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